実に(読み)ゲニ

デジタル大辞泉の解説

げ‐に【実に】

[副]《「げん(現)に」の音変化という》
ある事柄に対する自分の評価・判断を肯定して、さらに強調する気持ちを表す。本当に。実に。全く。
「―恋こそはまことのいのちである」〈倉田愛と認識との出発
他人の評価・判断に接して、納得し、賛同する気持ちを表す。なるほど。いかにも。
「ひまなき御前渡りに、人の御心をつくし給ふも―ことわりと見えたり」〈・桐壺〉

じつ‐に【実に】

[副]
感嘆の意をこめて、ある状態の程度のはなはだしいさまを表す。全く。本当に。まことに。「この料理は実にうまい」
強調、または驚嘆すべきことを述べるときに用いる。なんと。「この工事は実に一〇年の歳月を費やした」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

げに【実に】

( 副 )
〔「現に」の転という〕
ある事柄に対して共感したり納得したりする気持ちを表す。じつに。全く。 「 -恐ろしきは人の怨念」 「秋の日は佳く晴れて、-小春こはるの天気/小春 独歩
確かに予想や評判のとおりであるとうなずく気持ちを表す語。なるほど。本当に。 「 -おかしき所かなと思ひつつ/更級」 → げにはげにもげにや
[句項目] げには げにも げにや

じつに【実に】

( 副 )
程度のはなはだしいさまを、感嘆や強調の気持ちを込めて言う語。本当に。まことに。 「彼は-字がうまい」 「 -面白い」 「完成までには-二十有余年の歳月を要した」

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