焼岳(読み)ヤケダケ

デジタル大辞泉 「焼岳」の意味・読み・例文・類語

やけ‐だけ【焼岳】

長野・岐阜県境にある、飛騨山脈南部の活火山標高2455メートル。上高地の西にそびえ、大正4年(1915)の爆発による泥流あずさをせき止めて大正池を形成した。

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精選版 日本国語大辞典 「焼岳」の意味・読み・例文・類語

やけ‐だけ【焼岳】

  1. 長野県と岐阜県との境、乗鞍岳北方にそびえる鐘状成層火山。大正四年(一九一五)の水蒸気爆発で泥流が梓川をせき止め、大正池ができた。岐阜県側では硫黄岳と呼ぶ。標高二四五五メートル。

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日本歴史地名大系 「焼岳」の解説

焼岳
やけだけ

安曇あずみ村と岐阜県吉城よしき上宝かみたから村との境に位置する。上高地の大正池の右岸にそびえる標高二四五五メートルのドーム状の活火山で、正保年間(一六四四―四八)の国絵図(上田市立博物館蔵)が初見である。「信府統記」によれば、飛騨側では「硫黄岳」としている。付近に割谷わりだに(二二二四メートル)硫黄いおう岳・白谷岳(二一〇九メートル)の死火山がある。当山は噴気孔から硫黄を昇華して山容は荒涼とした焼山を呈している。明治四〇年(一九〇七)一二月八日の爆発以来大正一四年(一九二五)までの二〇年間に六二回の爆発をしており、特に大正四年六月の爆発に際しては、中堀なかほり沢方面に大亀裂が起こり、標高一九〇〇メートル付近に数個の火口が発生して、ここから泥流を押し出しあずさ川をせきとめて大正池をつくっている。

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百科事典マイペディア 「焼岳」の意味・わかりやすい解説

焼岳【やけだけ】

長野・岐阜県境,上高地南西にそびえる飛騨山脈中の溶岩円頂丘。標高2455m。硫黄岳とも呼ばれる。乗鞍火山帯北端にあたる焼岳火山群の主峰で,安山岩からなり,北アルプス唯一の活火山。江戸時代には硫黄岳ともみえる。旧火口と1909年の噴火以後できた新火口があり,1915年の噴火では梓(あずさ)川をせき止めて大正池をつくった。近年では1962年に噴火するなど活発な火山活動を続けており,気象庁常時観測している。中部山岳国立公園に属し,日本百名山にも選ばれている。上高地,中の湯から登山路がある。
→関連項目安房峠乗鞍火山帯

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「焼岳」の意味・わかりやすい解説

焼岳
やけだけ

長野県松本市と岐阜県高山市の境にある火山活火山で,常時観測火山飛騨山脈と並走する乗鞍火山帯に属する。標高 2455m。トロイデ型(→溶岩円頂丘)で,安山岩からなる。噴火活動は 1万5000年前頃から始まり,有史以来,数十回の噴火の記録があるが,なかでも 1915年の大爆発の際には大量の火山泥流が押し出され,梓川をせき止めて大正池ができた。1962年には山腹の割れ目から噴火した。山頂付近は樹木が生育せず,硫気ガスの噴出を見ることができる。山頂には爆裂火口があり,火口湖となっている。常時多量の土砂が流下し,大正池をせばめている。中部山岳国立公園に属する。

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改訂新版 世界大百科事典 「焼岳」の意味・わかりやすい解説

焼岳 (やけだけ)

長野・岐阜県境にそびえる活火山。標高2455m。飛驒山脈をつくる古生層や花コウ岩の基盤上に噴出した火山で,黒雲母複輝石角セン石安山岩の溶岩からなる。基盤が標高2000m近くまで露出するので,実際の火山体の高さは500m以下にすぎない。鐘状の成層火山で,1585年(天正13)の大爆発以来,数十回の爆発の記録がある。1915年6月の活動では泥流が東麓に流下して梓川をせき止め,大正池をつくった。北側にも中尾泥流など多くの泥流があり,山体周辺にはなだらかな泥流堆積面が残されている。近年では62年6月に爆発があり,新火口は西斜面にあって旧火口から500mほど離れている。焼岳の火山体は溶岩と未固結の火山砂礫が積み重なってできているため,豪雨時に活発な崩壊が生じ,山体は深いガリー(雨裂)で刻まれている。崩壊土砂は土石流となって大正池に押し出し,池を年々埋め立てているため,近年は池の底の浚渫(しゆんせつ)や堆砂を運び出して池の景観保存に努めている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「焼岳」の意味・わかりやすい解説

焼岳
やけだけ

長野・岐阜県境にある活火山。飛騨山脈(ひださんみゃく)(北アルプス)の一峰で、上高地(かみこうち)の西にそびえる。南峰と北峰があり、標高2455メートルの三角点は南峰。北峰は2444メートル。古生層や花崗(かこう)岩を基盤とする、溶岩円頂丘状の安山岩質成層火山。山頂に直径約300メートルの火口があるが、山腹でも割れ目噴火する。1585年(天正13。火山泥流で家屋埋没300余)から、1962~1963年(昭和37~38)の割れ目噴火(噴石で負傷者4人)まで、約10回の噴火記録があるが、ほとんどが水蒸気爆発で、しばしば火山泥流を生じた。1915年(大正4)6月6日の爆発では、大泥流が梓川(あずさがわ)の清流をせき止め、大正池ができた。硫気活動が盛んで、硫黄岳(いおうだけ)とか「アルプスの香炉」と称され、山肌に樹木が育たず、上高地の河童(かっぱ)橋などからカラマツ林を通しての眺望はすばらしい。豪雨時に火山砂礫(されき)層が崩壊し、土石流が大正池を急速に埋め立て、近年は池底の浚渫(しゅんせつ)に追われている。中部山岳国立公園に属し、上高地から中尾峠経由で頂上へは往復5時間の行程。なお、崩落と火山性有毒ガスの発生に伴う規制により、北峰のみ登頂可能。

[諏訪 彰]


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事典 日本の地域遺産 「焼岳」の解説

焼岳

(長野県松本市;岐阜県高山市)
美しき日本―いちどは訪れたい日本の観光遺産」指定の地域遺産。

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事典・日本の観光資源 「焼岳」の解説

焼岳

(長野県・岐阜県)
日本百名山」指定の観光名所。

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