砂金(地学)(読み)さきん(英語表記)alluvial gold

日本大百科全書(ニッポニカ)「砂金(地学)」の解説

砂金(地学)
さきん
alluvial gold
placer gold

金鉱床の露頭部が風化・削剥(さくはく)され、金粒がおもに水流により運ばれて砂や礫(れき)とともに堆積(たいせき)したもの。河川や海岸では水により、砂漠では風で軽い鉱物が運び去られるため比重の大きい金が残り、堆積物中の金の品位が上昇する。このように比重の差で淘汰(とうた)、濃集されるため、河川では屈曲部の内側など、水流が急に遅くなる場所に多い。また砂金は比重が大きいため堆積物中を沈下してゆき、下位の岩盤の上面に集中していることもある。

 砂金は砂白金、砂クロム、砂鉄などとともに漂砂鉱床を形成するが、粒度は原鉱床から遠くなるほど細粒となっている。砂金は一般に銀を含み、金の純度は50~99%である。日本では北上(きたかみ)高地や、北海道の石狩(いしかり)川、雨竜(うりゅう)川、空知(そらち)川などの砂金が著名である。カナダやオーストラリアからは大粒の砂金(塊金、ナゲットnuggetとよばれる)を産し、最大のものは100キログラム以上もあった。なお、最大の産金国南アフリカ共和国の金鉱床は、約25億年前の砂金鉱床である。

[茂木 睦]

『加藤公夫著『北海道の砂金掘り』(1986・北海道新聞社)』『文葉社編・刊『趣味の砂金採り入門』(2003)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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