(読み)カク

デジタル大辞泉 「確」の意味・読み・例文・類語

かく【確】

[ト・タル][文][形動タリ]たしかでまちがいのないさま。また、はっきりしているさま。「としたことはわからない」「たる証拠をつかむ」
[類語]確実正確的確明確確か精確安全はっきり定か明らか明白確固確然必至必然必定最右翼本命有力鉄板ぴたりどんぴしゃりかっきりきっかりきっちりちょっきり丁度ジャストかっちりしかときちんときちんきちんちゃんと

かく【確】[漢字項目]

[音]カク(呉)(漢) [訓]たしか たしかめる
学習漢字]5年
はっきりしていて間違いがない。たしか。「確実確証確認確報確約正確的確明確
かたく決めて動かないさま。「確固確執確信確定確保確立
「確実」の略。「当確
[名のり]あきら・かた・かたし・たい

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精選版 日本国語大辞典 「確」の意味・読み・例文・類語

かく【確】

  1. [ 1 ] 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 たしかなさま。はっきりしているさま。
    1. [初出の実例]「『神は宜禰(きね)がならはし』など、かくと言ひし也」(出典申楽談儀(1430)序)
    2. 「確たる事は其期に及むで見ねば分からぬが」(出典:思出の記(1900‐01)〈徳富蘆花〉一)
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙 正確なこと。確実なこと。
    1. [初出の実例]「あらゆる記録は、たとえそこに精と粗、確と不確があったにせよ」(出典:歴史のかたちについて(1954)〈埴谷雄高〉)

たしかめ【確】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「たしかめる(確)」の連用形名詞化 ) たしかめること。確認。〔物理学術語和英仏独対訳字書(1888)〕
    1. [初出の実例]「敬二は今其当人の口から確(タシカ)めの言を聞いたのである」(出典:黒い眼と茶色の目(1914)〈徳富蘆花〉三)

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普及版 字通 「確」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 15画

(異体字)
15画

[字音] カク
[字訓] かたい・たしか

[字形] 形声
声符は寉(かく)。寉は鳥の高飛するのを妨げて、確くとめておく形。〔玉〕に「堅固なり」とし、字をまた塙に作る。またに作ることもある。は寉の繁文。高は枯骨の形に従う。

[訓義]
1. かたい、つよい。
2. 確実、たしか、まさしく、しっかり。

[古辞書の訓]
立〕 カタシ 〔字鏡集〕確 カタシ・アキラカ・マコト・オドロク・タカシ

[語系]
確()・khekは同声。は磽、石ころ、石ころのごろごろした状態をいう。みな堅硬の意がある。

[熟語]
確拠確言・確限・確乎・確固・確志・確士確爾・確執・確実確守・確証・確信確切・確然・確定確闘・確当・確認確評・確立・確論
[下接語]
謹確・堅確・志確・純確・商確・詳確・正確・精確・端確・貞確・的確・明確

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