日本歴史地名大系 「神野寺」の解説
神野寺
じんやじ
市域の中央部西端にそびえる
寺伝によれば、推古天皇六年聖徳太子が創建し、自ら軍荼利像および薬師像を刻して安置したという。天安元年(八五七)円仁が三年を費やして伽藍を再建し、天台宗の道場としたが、天慶年中(八七七―八八五)兵火にかかり堂塔伽藍ことごとく灰燼に帰した。鎌倉期には親鸞が入山したという。応永年中(一三九四―一四二八)鎌倉公方足利氏満が殿堂を修繕、同一〇年には上総国守護上杉氏憲(禅秀)が伽藍を再建したと伝える(延宝六年「神野寺往事記」東京大学史料編纂所蔵、「君津郡誌」)。
神野寺
こうのじ
神野寺
こうのじ
神野寺
かんのじ
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報