秀(漢字)

普及版 字通 「秀(漢字)」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 7画

[字音] シュウ(シウ)
[字訓] ひいでる・はなさく・はな

[説文解字]
[その他]

[字形] 象形
禾穀(かこく)の穂が垂れて、花が咲く形。禾頭から華を吐いている形である。〔説文〕七上に「上(しゃう)の(いみな)なり」として、説解を加えていない。後漢の光武帝の名は劉秀、その(いみな)を避けたのである。〔玉〕に「出なり、榮なり」と訓する。「出なり」とは近い声を以て訓したものであろう。〔段注〕に字を禾と人とに従い、人(じん)とは果穀の実をいうとするが、人の形のところはしべのあらわれている形。その落ちたものを禿(とく)という。花英の意より、俊秀の意に用いる。

[訓義]
1. ひいでる、禾の先が高く出てそこに花をつける。
2. はなさく、はな。
3. うつくしい、しげる。
4. 人に移して、すぐれた人。

[古辞書の訓]
名義抄〕秀 ヒヅ・コトニ・コトコトシ・ナガシ 〔字鏡集〕秀 ヒデ・ヒヅ・クツ・コトニ・ナガシ・コトゴトシ・オドロク・サカエ・ヨシ・ヨリ

[声系]
〔説文〕に秀声として(ゆう)を収める。は稷(しよく)に似た雑草。また醜と通用する字である。

[語系]
秀siuは首・手sjiuと声が近く、みな先端に位置し、また重要なはたらきをするもの。出thjiutは、その勢いのあるような状態をいうものであろう。

[熟語]
秀異・秀偉・秀逸秀穎・秀英・秀越秀雅・秀・秀格・秀気秀驥・秀句・秀慧秀勁・秀傑・秀潔秀彦・秀悟・秀甲・秀骨秀才・秀削・秀耳秀峙・秀質・秀出秀俊・秀潤秀聳・秀色秀岑秀人・秀粋秀世・秀整・秀絶・秀爽・秀達・秀竹・秀頂秀挺・秀徹・秀・秀特・秀膊・秀麦・秀発・秀抜・秀媚・秀眉秀敏・秀峯・秀木・秀妙・秀茂・秀毛・秀立・秀良・秀・秀麗・秀令・秀霊・秀嶺秀朗
[下接語]
偉秀・英秀・穎秀・雅秀・魁秀・秀・簡秀・奇秀・翹秀・迥秀・景秀・閨秀・秀・娟秀・孤秀・三秀・秀・俊秀・春秀・峻秀・鍾秀・竦秀・神秀・深秀・翠秀・清秀・精秀・夕秀・爽秀・蒼秀・端秀・沖秀・挺秀・吐秀・特秀・独秀・麦秀・発秀・美秀・媚秀・芳秀・明秀・茂秀・優秀・霊秀

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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