デジタル大辞泉 「憤ろしい」の意味・読み・例文・類語 いきどおろし・い〔いきどほろしい〕【憤ろしい】 [形][文]いきどほろ・し[シク]《動詞「いきどおる」の形容詞化》1 憤りを覚えるさま。腹立たしい。「この何者かの非常に横柄な口調は、其奴が闇で覆面して居るからだと思うと、彼は非常に―・かった」〈佐藤春夫・田園の憂鬱〉2 心が晴れない。「淡海あふみの海み瀬田の渡りに潜かづく鳥目にし見えねば―・しも」〈神功紀・歌謡〉[類語]憤懣・怒り・腹立ち・憤り・怒気・瞋恚しんい・憤怒ふんど・ふんぬ・鬱憤うっぷん・義憤・痛憤・悲憤・憤激・憤慨ふんがい・立腹・激怒・癇癪かんしゃく・逆鱗げきりん・腹立たしい・業腹・中ちゅうっ腹・やけっ腹・悲憤慷慨・喧嘩早い・喧嘩っ早ぱやい・癇・癇癖・癇性・ヒステリック・虫気・短気・気短・短慮・せっかち・性急・気早・気が短い・気忙しい・直情径行・逆上・高ぶる・のぼせる・激する・かっとなる・いきり立つ・逸はやり立つ・のぼせ上がる・血迷う・血走る・怒りっぽい・切れる 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「憤ろしい」の意味・読み・例文・類語 いきどおろし・いいきどほろしい【憤】 〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]いきどほろし 〘 形容詞シク活用 〙 ( 動詞「いきどおる(憤)」の形容詞化 )① 心がはればれしない。不安でゆううつだ。[初出の実例]「淡海の海 瀬田の渡りに 濳(かづ)く鳥 目にし見えねば 異枳廼倍呂之(イキドホロシ)も」(出典:日本書紀(720)神功摂政元年・歌謡)② 強く怒りを覚える。腹立たしい。[初出の実例]「私は金持ちが羨しく、そして憤(イキド)ほろしかった」(出典:綱の上の少女(1926)〈片岡鉄兵〉)憤ろしいの派生語いきどおろし‐さ〘 名詞 〙 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by