おき【置】
① おくこと。やめること。よすこと。→
置きにする。
③
囲碁で、
相手の石の形をくずしたり、目を奪ったりするために、相手の地域内の石に接触しない点に打つこと。
[2] 〘接尾〙 時間、
距離、
数量などを示す語に付いて、それだけの
間隔を
一定しておくことを表わす。
※雑俳・柳多留‐一〇(1775)「取りたての肴(さかな)一と月置きに喰」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「置」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
おき【置】
三味線音楽の楽曲構成部分の名。オキとも書き,長唄や浄瑠璃などの楽曲を構成している部分の中で,本文に先だつ序曲の部分をさす。舞踊の場合は人物の登場しない前の部分。いずれも情景描写や人物の説明などが行われる。正式には置の部分が唄なら〈置唄〉,浄瑠璃なら〈置浄瑠璃〉という。序破急の序にあたり,比較的ゆっくりしたテンポで演奏され,三味線の調絃は本調子が用いられることが多い。【加納 マリ】
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
置
おき
日本音楽,舞踊の用語。三味線音楽およびその伴奏による舞踊の楽曲構成において,発端を示す序の部分をいい,舞踊の場合,人物が登場する以前の部分となる。長唄では置唄,浄瑠璃では置浄瑠璃といい,いずれにしろゆっくりしたテンポの本格的な演奏で,本調子の調弦によることが多い。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報