義絶[日本](読み)ぎぜつ[にほん]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「義絶[日本]」の意味・わかりやすい解説

義絶[日本]
ぎぜつ[にほん]

親族関係を絶つ行為。日本では時代により内容が異なる。律令では,特定事由が生じた場合 (たとえば夫または妻が相手の祖父母父母を殴打し,尊属近親を殺したときなど) には夫婦は互いに離婚を強制されるべきものと定められていた。この種の離婚を義絶と称した。中世の幕府法では親子関係を親が絶つことを意味した。江戸時代には同等の親族との関係を絶つことを意味した。 (→勘当 )

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