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 ぜん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


ぜん

食器を載せる盤または食卓をいう。日本料理独特のもので,古く平安時代から食事の際に使われた。種類も今日の食卓と同じような大きな4脚つきの台盤 (だいばん) ,1人用の懸盤 (かけばん) ,1人用で脚のない折敷 (おしき) ,あるいは高い脚のある皿様の高坏 (たかつき) などがあった。

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デジタル大辞泉の解説

かしわ‐で〔かしは‐〕【膳/夫】

《古代、カシワの葉を食器に用いたところから。「で」はする人の意》
古代、宮中で食膳の調理をつかさどった人々。
「水戸神(みなとのかみ)の孫(ひこ)、櫛八玉神(くしやたまのかみ)、―となりて」〈・上〉
中世、寺院で食膳調理のことをつかさどった職制。
食膳を供すること。また、食膳。〈色葉字類抄

ぜん【膳】

[名]
料理をのせて人に供する台。脚付きのものや、折敷(おしき)などがある。「につく」
調えられた料理。また、食事。「10人分の
[接尾]助数詞。
食器に盛った飯を数えるのに用いる。「2の御飯」
はし2本を一対として数えるのに用いる。「5のはし」

ぜん【膳】[漢字項目]

常用漢字] [音]ゼン(呉) [訓]かしわで
料理した食物。「膳羞(ぜんしゅう)
食物を載せて出す台。また、それに載せた料理。「膳部饗膳(きょうぜん)御膳食膳配膳本膳
[名のり]よし
[難読]膳夫(かしわで)

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百科事典マイペディアの解説

膳【ぜん】

食器を載せる食事用の台。折敷(おしき)から発達。多く方形の漆器で,猫足(ねこあし),蝶(ちょう)足,茶人金森宗和が好んだという宗和足膳など足付きのものが作られたが,江戸末期から足なしの会席膳が流行,一般家庭でも使用された。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぜん【膳】

食器に盛った料理を食事や宴席に供するための盤や台。律令制下の大膳職(だいぜんしき),内膳司(ないぜんし)あるいは《延喜式》にみられる膳部(かしわでべ)などが飲食をつかさどる官名であることによっても知られるように,膳は本来,料理や食事そのものをさす言葉であったが,しだいに食事をそなえた盤,台の類を意味するようになり,やがてそれが転じて食台一般をさすようになったとされる。その時期はつまびらかでないが,1295年(永仁3)以降の成立とされる《厨事類記(ちゆうじるいき)》には,膳と食台とをなお明確に区別しており,膳が食台を意味するようになるのは,本膳料理が儀礼の料理として完成する南北朝以後であると考えられる。

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大辞林 第三版の解説

ぜん【膳】

[0] ( 名 )
食器や食べ物を載せる台。特に一人前の食事を載せた台をいう。おぜん。 「 -にのせて運ぶ」
食事。料理。膳部。
( 接尾 )
助数詞。
わんに盛ったもの(特にご飯)を数えるのに用いる。 「ご飯を二-食べる」
一対の箸はしを数えるのに用いる。 「箸を一-下さい」
[句項目]

出典|三省堂
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食器・調理器具がわかる辞典の解説

ぜん【膳】

&ws1;(名)
➀食事のためにととのえられた料理をのせる台。特に、もてなしや祝いの席などで、一人分の食物や食器などをのせて各人に供するもの。多くは漆(うるし)塗りで、蝶足膳(ちょうあしぜん)宗和膳会席膳などがある。脚のあるものが多いが、懐石に用いる折敷(おしき)半月膳など、ないものもある。
➁調えられた料理。また、食事。
&ws2;
(接尾)
➀椀に盛った食物(特に、ご飯)を数えるのに用いる語。「1―のご飯」
➁箸(はし)2本をひとそろいとして数えるのに用いる語。「箸5―」

出典|講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


ぜん

食器をのせる盤台。古代、カシワの葉に食物を盛ったことから、古語ではカシワデといった。転じて食事をのせる盤の名や、食膳調理をつかさどる人々をさすようになったものという。わが国では古くから檜(ひ)の片木板(へぎいた)を折り曲げてつくった折敷(おしき)、木具(きぐ)、三方(さんぽう)、懸盤(かけばん)などの曲物(まげもの)の角膳が使われていた。膳は折敷の変化したもので、食器をのせる盤台を膳とよぶようになったのは、のちに挽物(ひきもの)や指物(さしもの)の盤台が使われるようになってからであろう。木地師が木地をひいてつくる挽物膳は、丸膳とか木地膳とよばれる。スギ、ヒノキなどを材料とし漆を塗って仕上げる指物膳には、四足膳、両足膳、平膳、箱膳などの種類がある。四足膳は盤の四隅に足をつけたもので、この足の形によって蝶足(ちょうあし)膳(内朱外黒の漆塗り、祝儀用)、宗和足(そうわあし)膳(茶人金森宗和好みの内外朱または黒漆塗り、客用)、猫足(ねこあし)膳・銀杏足(いちょうあし)膳(ともに黒漆塗り、略式)などがある。二つ割りにしたクルミの殻を足とした胡桃足(くるみあし)膳は下人用であった。足なしで会席に用いる会席膳は、明治以降一般家庭で客膳として使用された。蓋(ふた)付き箱形の箱膳は、かつては町家や農家で普段の膳として広く使用され、家族各人がそれぞれ自分のものをもっていた。中に1人分の食器を入れておき、蓋を裏返して盤とし、その上に食器を並べて食事をする。食後はふきんでぬぐって食器を中に納める。なお膳ということばは、本膳、二の膳、三の膳など膳に供える食物や献立をもさしている。[内田賢作]

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世界大百科事典内のの言及

【家具】より

…【鍵和田 務】
【日本】
 日本で〈家具〉という言葉が現在のような意味で使われるのは,近代に入ってからである。言葉自体は鎌倉時代ころから使われているが,当時〈家具〉という言葉は棟,梁,柱などの家屋の部材を指しており,江戸時代には建具あるいは椀(わん)家具(膳)のことを指していた。では現在〈家具〉と総称している財を古くはなんと呼んでいたのか。…

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