デジタル大辞泉
「省く」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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はぶ・く【省】
- [ 1 ] 〘 他動詞 カ行五(四) 〙
- ① 不要のもの、あるべからざるものとして取り除く。いらないものとして排除する。
- [初出の実例]「筆削 下音、刪玄也、刪音讚、訓波夫久、筆謂二増益一也」(出典:新訳華厳経音義私記(794))
- 「連の悪者共をはぶかんが為」(出典:歌舞伎・韓人漢文手管始(唐人殺し)(1789)三)
- ② 簡単・簡素にするために、全体から一部を減らす。簡略にする。倹約する。省略する。
- [初出の実例]「家のうちに、足らぬ事など、はた、なかめるままに、はぶかず」(出典:源氏物語(1001‐14頃)帚木)
- 「面倒を省く為に」(出典:鳥羽家の子供(1932)〈田畑修一郎〉)
- ③ 分かち与える。分配する。
- [初出の実例]「かの庄園を没取(もっしゅ)して、みだりかはしく子孫にはぶく」(出典:平家物語(13C前)七)
- ④ 仲間から除く。仲間はずれにする。
- [初出の実例]「おいらも跡で連中をはぶかれても仕方がねへ」(出典:滑稽本・八笑人(1820‐49)三)
- [ 2 ] 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 身だしなみなどを省略する。手を抜く。
- [初出の実例]「髪をばはやくゆふべし。はふけたる躰にて人々にみゆる事慮外、又つたなきこころ也」(出典:早雲寺殿廿一箇条(17C初)七条)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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