デジタル大辞泉 「端的」の意味・読み・例文・類語 たん‐てき【端的】 [形動]1 はっきりとしているさま。明白。「不満の端的な現れ」2 まのあたりに起こるさま。たちどころであるさま。「端的な効果を示す」3 てっとりばやく要点だけをとらえるさま。「端的に言う」[名]《「端」は正、「的」は実の意》正しいこと。真実。「―を知らんと欲せば」〈沙石集・一〇〉[類語]明快・平明・簡明・明晰・明白・明瞭・明明白白・はっきり・くっきり・ありあり・まざまざ・確しかと・明らか・際きわやか・定か・さやか・鮮やか・生生しい・見え見え・丸見え・めっきり・浮き彫り・クリア・鮮明・分明・顕著・顕然・歴然・歴歴・瞭然りょうぜん・亮然りょうぜん・判然・画然かくぜん・截然せつぜん・明確・明解・自明・彷彿・鮮烈・一目瞭然・火を見るよりも明らか・手に取るよう・掌たなごころを指す・紛まがう方ない・隠れもない・目に見える・言わずと知れた・紛まぎれもない・見るから 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「端的」の意味・読み・例文・類語 たん‐てき【端的】 [ 1 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙① まのあたりに明白であるさま。効果や結果がすばやく表われるさま。てきめん。[初出の実例]「現成のとき、現現あひ接することなく現成すべし、これ祖宗の端的なり」(出典:正法眼蔵(1231‐53)画餠)「彼山伏をめされ、此度の行力たんてきなる所殊勝千万にそんずると」(出典:浮世草子・本朝桜陰比事(1689)五)[その他の文献]〔水滸伝‐第一回〕② ほとんど時間をおかずに起こるさま。途端。すぐ。[初出の実例]「荒野のはげしき風に吹きおどろかされたる端的、今まで古郷と思ひしは、ただ野に吹く風のやどりなりけりと」(出典:老のすさみ(1479))③ 要点だけをとらえているさま。てっとりばやく急所をつくさま。[初出の実例]「洽(あまねく)柔きものに抱かれたき青春の慾望、端的(タンテキ)には身を引裂き度い程の強き凝りとなって終日終夜予の肉体を悶えさせる性慾」(出典:どぜう地獄(1924)〈岡本一平〉二一)[ 2 ] 〘 名詞 〙 ( 「端」は正、「的」は実の意 ) 仏語。真実。第一義。ものがありのままであることなどにいう。[初出の実例]「如何是仏祖端的の心と問へば」(出典:道元大和尚仮名法語(1250)機関) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
普及版 字通 「端的」の読み・字形・画数・意味 【端的】たんてき はたして。たしかに。唐・李中〔紹明上人の陵に之(ゆ)くを送る〕詩 回、端なりや否や 千里、路悠悠たり字通「端」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報 Sponserd by