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遊郭(遊廓) ゆうかく

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世界大百科事典 第2版の解説

ゆうかく【遊郭(遊廓)】

公娼(こうしよう)を集娼方式によって一定区域内に集団的に居住させておく場所。政治権力が公娼を容認するときに,治安や風俗の対策のために集娼制をとることが多いのは,私娼の取締りや税金の徴収を便利にすることのほかに,政策的に,そこを一般市民社会とは異なる性格をもつ場所とするという意図があった。そこに遊郭を設置する意義があるわけで,単に同業者が集住しているのとは本質的に異なる。したがってその政策を効果的にするため,遊郭は都市の周辺部に設定し,周囲を溝や塀で囲み,出入口を1ヵ所にして外部との遮断を図った。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内の遊郭(遊廓)の言及

【赤線・青線】より

…赤線とは特殊飲食店と称された,売春婦を置いて売春をさせる店が集まっていた地域である。太平洋戦争中までは,明治以来,許可された売春婦すなわち公娼を置いて売春をさせる店を一区域内に集めて遊郭といった。黙認されている私娼を集めて売春させる店は明治中期から銘酒屋と称して集落を作らされた。…

【遊び】より

…漢字の〈遊〉は〈辵と,ゆれうごく意と音とを示す斿(ゆう)とから成り,ゆっくり道を行く,ひいて‘あそぶ’意を表わす〉(小川環樹・西田太一郎・赤塚忠《新字源》)。道をふらふら歩くことが〈遊〉の本義だとすれば,近代になってとりわけヨーロッパで発見,ないし再発見された散歩などは,もっとも遊びの精神にかなったものかもしれない。日本語の〈あそび〉の語源については,定説というべきものはないが,古代に喪葬儀礼に従事したとされる遊部(あそびべ)という集団が存在したことなどから,その本義を神事にかかわるものとする説がある。…

【遊女】より

…16世紀以後はさらに女郎(じよろう),おやま,花魁(おいらん)などの名称が加わった。当時はこれらの用語間に厳密な概念区分はなく俗語として混用されていたが,遊女はおもに公認遊郭における売春婦を意味し,なかでも上級のものをさして用いることが多かった。明治以後は公娼に対して娼妓(しようぎ)の官用語が定められたため,遊女とはいわなくなり,逆に遊女を近代以前の売春婦の総称として使用することがある。…

【遊女評判記】より

…京都島原,江戸吉原,大坂新町の各遊廓の遊女名を列挙し,彼女たちの容貌や技芸などについて品評した書をいう。江戸前期に述作され出版された。廓中の諸事情や遊興について述べた〈秘伝書〉の類をも含む。文学史では仮名草子に分類している。現存する最古の作品は1655年(明暦1)刊の《桃源集》で,島原の太夫八千代,小藤(こふじ)以下計13人,天神(太夫の次位の遊女)40人の容色を記している。五言絶句の狂詩と狂歌とを掲げる点,文学作品的色彩がすでに認められる。…

【吉原】より

…江戸時代以来つづいていた東京の遊郭地。江戸幕府は集娼制(しゆうしようせい)を確立するため,1617年(元和3)3月に従来江戸市中数ヵ所に散在していた遊女屋を集めて葺屋町(現,中央区日本橋人形町付近)に傾城(けいせい)町(遊郭)をつくることを許可した。…

※「遊郭(遊廓)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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