デジタル大辞泉 「正当」の意味・読み・例文・類語 せい‐とう〔‐タウ〕【正当】 [名・形動]1 道理にかなっていて正しいこと。また、法規にかなっていること。また、そのさま。「正当な理由」「正当な権利」「正当化」2 実直なこと。また、そのさま。「無益の想像を繰り返すのをやめて―に働こう」〈露伴・露団々〉[類語]まとも・まっとう・正しい・至当・適切・適正・適当・適確・妥当・穏当・相応・好適・適合・合致・即応・順当・ぴったり・頃ころ合い・程合い・手頃てごろ・適う・適する・合う・沿う・そぐう・当てはまる・当を得る・公正・中正・正常・合理・合理的・論理的・理路整然・ロジカル・理詰め・方正・真正・純正・フェア・理り・理ことわり・事理・条理・論理・理屈・筋・筋道・辻褄つじつま・理路・道筋・ロジック・正道・本筋・正則・是ぜ・合法・合法的・ノーマル しょう‐とう〔シヤウタウ〕【正当】 [名・形動]1 道理にかなっていること。また、そのさま。せいとう。「―にも―にも百まんだら頼みによこして貰って行った嫁の親」〈一葉・十三夜〉2 正直でまじめなこと。実直。信実。「お前はちいさい時から―な人で」〈円朝・怪談牡丹灯籠〉3 ちょうど忌日にあたること。「―の日誦経の後、牌前に備へ」〈続明烏・冬〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「正当」の意味・読み・例文・類語 しょう‐とうシャウタウ【正当】 〘 名詞 〙① ( 形動 ) 道理にかなっていること。理の当然であること。また、そのさま。せいとう。〔文明本節用集(室町中)〕[初出の実例]「正当(ショウタウ)にも正当(ショウタウ)にも百まんだら頼みによこして貰って行った嫁の親」(出典:十三夜(1895)〈樋口一葉〉上)[その他の文献]〔易経‐否卦〕② ( 形動 ) 偽り飾らないこと。実直なこと。また、そのさま。信実。せいとう。[初出の実例]「金子を受ぬも正当成気質。感心感心」(出典:歌舞伎・小袖曾我薊色縫(十六夜清心)(1859)三立)③ ある時にちょうど当たること。正しく相当すること。相当。[初出の実例]「正当今日、且道祖師畢竟来也去也」(出典:空華日用工夫略集‐永和四年(1378)一〇月五日)[その他の文献]〔賈島‐三月晦日贈劉評事詩〕 せい‐とう‥タウ【正当】 〘 名詞 〙 ( 形動 )① 道理にかなっていること。正しいこと。理の当然であること。また、そのさま。しょうとう。[初出の実例]「元来正当(セイタウ)の事にあらねば」(出典:小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉下)「そしてそれが正当(セイタウ)な考へ方だと思ひます」(出典:暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉二)② 実直なこと。まことのあること。また、そのさま。しょうとう。[初出の実例]「忠義を立てる正当(セイタウ)な、お兄いさんを勿体ねえ」(出典:歌舞伎・紋尽五人男(1825)三幕) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by