長久寺(読み)ちょうきゅうじ

精選版 日本国語大辞典 「長久寺」の意味・読み・例文・類語

ちょうきゅう‐じチャウキウ‥【長久寺】

  1. 大分県中津市福島にある浄土真宗本願寺派の寺。山号は田丸山。文明九年(一四七七)領主福島長久(正善)が蓮如の高弟天然に帰依し、城内創建

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日本歴史地名大系 「長久寺」の解説

長久寺
ちようきゆうじ

[現在地名]行田市桜町二丁目

江戸時代の長野ながの村の北部にある。当時日光脇往還に沿い、久伊豆ひさいず社と隣接する。応珠山擁護院と号し、真言宗智山派。本尊は大日如来。かつては山城国醍醐寺報恩ほうおん院末。文明年間(一四六九―八七)おし城主成田下総守顕泰を開基旦那として、通伝が創建。通伝は下野国小俣鶏足おまたけいそく(現栃木県足利市)相伝の法流(意教流慈猛方)を下野富田とみだ如意輪によいりん(現同県大平町)の祐誉より相承し、長久寺法流開山となった。これ以後、田舎院家鶏足寺の末として歴代相伝。当寺は立地が忍城の艮にあたるので城主の祈願所として成田氏の帰依を得、顕泰の子親泰も寺の興隆に力を尽した。天正二〇年(一五九二)松平忠吉が入封したのちも帰依を得た。


長久寺
ちようきゆうじ

[現在地名]中津市福島 町

往古の宇佐勅使ちよくし道に沿い、高瀬たかせ駅と大根川おおねがわ(現宇佐市)の中間点福島ふくしまの中央部にある。田丸山と号し、浄土真宗本願寺派。本尊阿弥陀如来。寺伝によれば文明九年(一四七七)周防国山口(現山口県山口市)出身の天然が福島駅に宿し、地頭福島但馬守は深くこれに帰依し、天然の弟子となり、法名正善と名乗り、長久寺としたとある。「両豊記」には「天正十六年三月廿日黒田勢福島の切寄に押寄ければ、城主福島佐渡守剃髪して祐了と改名して降人に出、其後、京都に登り、教如上人の門派と成、長久寺と称す」とある。


長久寺
ちようきゆうじ

[現在地名]福栄村大字紫福 大西見

北巌山と号し、臨済宗建仁寺派。

明治四年(一八七一)田中たなかにあった永巌山鉄心てつしん寺と当所にあった北山見性けんしよう院を合併し、鉄心寺の建物を移築して現寺号に改称した。本尊は聖徳太子作という地蔵菩薩で、もと見性院の本尊。

「注進案」によれば、鉄心寺は往古は観音寺と称したが、のち友福ゆうふく寺と改称。


長久寺
ちようきゆうじ

[現在地名]東区白壁三丁目

東岳山一乗いちじよう院と号し、真言宗智山派。本尊は円珍作と伝える木造不動明王。旧長久寺町の北側にある。松平忠吉の旧領武蔵国おし(現埼玉県行田市)に長久寺という古寺があり、忠吉の祈願所となっていたが、慶長五年(一六〇〇)尾張へ移封後、忠吉は同寺の重を招いて同名の寺院を清須きよす(現西春日井郡清洲町)に建て、同城東北の鎮護とし、寺領として一〇〇石を与えた。


長久寺
ちようきゆうじ

[現在地名]神戸町川西

浄土真宗本願寺派に属する。崇道山と号し、本尊は阿弥陀如来。寺伝によると最澄の開基と伝え、崇道山護国院長久寺と称し、文明二年(一四七〇)道宗のとき天台宗から真宗に改宗したという。「天文日記」の天文一五年(一五四六)一一月二八日条に摂津石山本願寺の番衆として長久寺の名がみえ、翌一二月一九日条には「就当番之儀、長久寺樽持参」とある。天正年間(一五七三―九二)のものと推定される美濃惣坊主衆支配之定(西円寺文書)に寺名を連ねる格式で、七ヵ所の真宗寺院を支配し、親鸞聖人報恩講上納金五〇〇文を納めている(年未詳「霜月御非時銭」性顕寺文書)


長久寺
ちようきゆうじ

[現在地名]八開村高畑 尾ノ口

松山と号し、真宗大谷派。本尊は阿弥陀如来。草創は天正年中(一五七三―九二)とされ、寛永一三年(一六三六)僧善明を中興開基とし、本願寺座主宣如より仏像その他を受領した。善明の先祖武田信玄の臣秋山伯耆守と称し、その由縁家康より朱印状、藩祖徳川義直から黒印状を受けた古刹


長久寺
ちようきゆうじ

[現在地名]飯田市諏訪町

飯田市街の段丘の北西部、みやうえの段丘下に位置する。臨済宗妙心寺派、神護山と号す。本尊は聖観音

享禄三年(一五三〇)東渓の創立といわれる。また諏訪法性大明神を勧請し、境内の右脇に社を建てた。

慶長六年(一六〇一)朝日受永より五石の寺領を安堵され(長久寺文書)、慶安元年(一六四八)朱印状が下付された。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「長久寺」の解説

長久寺

岐阜県土岐市にある臨済宗の寺院。山号は天堂山。

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