安易(読み)アンイ

デジタル大辞泉 「安易」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「安易」の意味・読み・例文・類語

あん‐い【安易】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. わけなくできること。たやすいさま。
    1. [初出の実例]「汝ぢ安易(アンイ)彼岸に到らんと願はば、至誠心地蔵尊に帰依して本願をたのみ奉り」(出典地蔵菩薩霊験記(16C後)五)
    2. [その他の文献]〔国語‐晉語・八〕
  3. のんきなこと。心のやすらぐさま。また、いいかげんなこと。なげやりなさま。
    1. [初出の実例]「沈黙の苦痛が、いくらか弛んで来たやうな気がした。そして何時にない安易を感じた」(出典:黴(1911)〈徳田秋声〉一六)
    2. 「それは余りにも安易な言葉ではないか」(出典:真空地帯(1952)〈野間宏〉四)

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普及版 字通 「安易」の読み・字形・画数・意味

【安易】あんい

のんびりくつろぐ。〔国語、晋語八〕鞅(あう)(人名)や、居處恭しく、敢て安易にせず。

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