安直(読み)アンチョク

デジタル大辞泉 「安直」の意味・読み・例文・類語

あん‐ちょく【安直】

[名・形動]
価格が安いこと。また、そのさま。
ぐそこのパッサージュに―な伊太利亜の料理屋がある」〈荷風・ふらんす物語
簡単で手軽なさま。また、いい加減なさま。「安直な方法ではだめだ」
[派生]あんちょくさ[名]
[類語](1安い安値廉価安価安め割安格安低廉安上がり徳用経済的最安値底値フロアプライス買い得お買い得感下値奉仕負ける勉強するお値打ち感お試し捨て値潰し値潰し値段値頃値頃感極安手頃安っぽい赤札二束三文特価ろはただバーゲンバーゲンセール廉売特売叩き売り投げ売り捨て売り乱売見切り売り買い叩くセール棚ざらえ負ける値引きダンピング蔵払い蔵ざらえ割引値切る小切る下落値下げ値下がりけち売らんかな三文安かろう悪かろう馬鹿値低価底入れ低落値崩れ急落暴落減価色を付ける出血受注・ロープライス/(2安易気軽簡単甘い手ぬるい生ぬるい甘っちょろいいいかげん手軽てがる適当杜撰ずさん放漫漫然閑却等閑とうかんなおざりお座なりおろそかゆるがせ粗末でたらめぞんざい投げ遣りちゃらんぽらん易きに付く易しい平易平たい容易たやす容易造作ない苦もなくわけがない軽易簡明平明やすやす事も無げ楽楽らくらくらくちん軽軽かるがる難無く手もなく手っ取り早い易いわけない朝飯前お茶の子さいさい河童かっぱ楽勝赤子の手をひね棚から牡丹餅ぼたもちむざむざ無造作見す見すまんまと物ともせずすんなりすいすい首尾良くちょいちょいちょちょいのちょいあっさりお茶の子たなごころを返す軽い手軽いお手の物労せずして生易しいちょろい悠悠くみし易いイージースムーズ卑近平俗簡易すらすら何でもない何の事はないあっけない世話がないお安いとんとん拍子よどみ無く滑らか簡便手慣れる

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精選版 日本国語大辞典 「安直」の意味・読み・例文・類語

あん‐ちょく【安直】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 値が安く、手軽に入手できること。やすね。安価。
    1. [初出の実例]「今朝噂(うわさ)にて直段(ねだん)も安直になりまして大入となりました」(出典:続歌舞妓年代記(1907)二八)
  3. 気軽なこと。容易なこと。しかつめらしくないこと。ちょく。
    1. [初出の実例]「からかふには至極適当で、至極安直で、至極無事な男である」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉八)

あん‐ちょこ【安直】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「あんちょく」の変化した語 ) 教科書にある問題解答古文・漢文・英文の訳を掲げた解説書をいう、学生用語。虎の巻。
    1. [初出の実例]「本屋が教科書の解説をした小冊子を発行してゐる。これをアンチョコと呼ぶ。安直に下調べが出来るからであらう」(出典:全権先生(1932)〈佐々木邦〉日曜の朝)

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