「しゅじ(し)ゃく」のほかにも多くの形が見られ、漢字で書かれたものなど、その読みを決めることはむずかしい。中古には「すさく」「すさか」の形が、中世、近世には「しゅじ(し)ゃく」「しゅざ(さ)く」「しゅざ(さ)か」などの形が見られる。今日では、平城・平安京に関することには一般に「すざく」、朱雀通、朱雀村など当時のことには「しゅじ(し)ゃか」と言い分けることが多い。→すざく(朱雀)
→「しゅじゃく(朱雀)」の補注
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
中国古代の想像上の動物。普通は玄武(げんぶ)、青竜(せいりゅう)、白虎(びゃっこ)とともに四神(しじん)という形で一組にされ、おのおのが東西南北の各一方を分担して守護するものと考えられた。朱雀は南方の守護をつかさどるが、朱雀と南方との結び付きは、五行説が五色を中央と四方に割り当てたとき、赤を南方の色にしたことに由来しており、四神の信仰は五行説の影響を受けながら戦国時代ごろに成立したと思われる。その後、四神の信仰は中国のなかで盛行しただけでなく、古代の朝鮮や日本にも伝播(でんぱ)した。
[桐本東太]
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出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
…こうして年号は律令制度の確立とともに公式紀年として認められることとなり,以後断絶することなく現代に及んでいる。なお,白雉から大宝に至る7世紀の後半に白鳳,朱雀の年号があったと言われるが,白鳳は白雉の,朱雀は朱鳥の別称と考えられる(これには異説もある)。 文武天皇から平成の今上天皇に至るまで,代数にして84代(北朝を加えると89代)の間に年号は244(このうち北朝の年号は17)を数える。…
…中国の古代に発祥する四つの方位を表す象徴的動物。東を青竜(蒼竜とも),南を朱雀(しゆじやく)(〈すざく〉ともいう),西を白虎,北を玄武で表す。戦国時代前期の,曾侯乙墓出土の漆器の蓋に,北斗や二十八宿とともに竜と虎とが描かれて,四神の観念の基礎となるものが天空上の星座と結びついて,すでに生まれていたことを示す。…
…天下太平の瑞徴としての鳳凰は,特に漢代以降盛んに出現するようになり,その出現に際して改元が行われたりもする。なお《大戴礼記》(《大戴礼》)に,鳥類は360種から成るが,その長(かしら)が鳳凰だとあるように,鳳凰の基本的な性格は超越的な鳥ということにあり,《礼記(らいき)》では四霊の一つに数えられ,四神の内の朱雀の内にその性格が受けつがれていることは,漢代の緯書が鳳凰を火精だとしていることからも逆にうかがわれよう。また鳳は竜と組み合わされて,竜が男性を,鳳が女性を象徴する。…
…中国の古代に発祥する四つの方位を表す象徴的動物。東を青竜(蒼竜とも),南を朱雀(しゆじやく)(〈すざく〉ともいう),西を白虎,北を玄武で表す。戦国時代前期の,曾侯乙墓出土の漆器の蓋に,北斗や二十八宿とともに竜と虎とが描かれて,四神の観念の基礎となるものが天空上の星座と結びついて,すでに生まれていたことを示す。…
…〈太極〉はもともと《易》の哲学用語),さらにまた同じくこの年の夏4月には伊勢神宮に多紀皇女らを派遣しているが,伊勢神宮の〈神宮〉という言葉もまた祖廟を意味する中国古代の宗教用語であり,道教と密接な関連をもっていることが,そのことを有力に裏づけるであろう。 なお,天武天皇が死を前にして,7月にあわただしく改元している〈朱鳥〉の年号も道教の文献《淮南子(えなんじ)》などに見える言葉で,朱雀と同じく南方の赤い火すなわち生命の充実もしくは蘇(よみがえ)りを象徴し,天皇が病気で〈体不安〉であったためにこの処置が取られたものと見られる。天武の陵墓は大内陵とよばれて道教の神学用語〈大内〉を用いており,また持統の治世に造営された藤原宮が,中国の皇都にならって全面的に道教における皇都の宗教哲学(太極紫宸,陽明,日華月華。…
…天下太平の瑞徴としての鳳凰は,特に漢代以降盛んに出現するようになり,その出現に際して改元が行われたりもする。なお《大戴礼記》(《大戴礼》)に,鳥類は360種から成るが,その長(かしら)が鳳凰だとあるように,鳳凰の基本的な性格は超越的な鳥ということにあり,《礼記(らいき)》では四霊の一つに数えられ,四神の内の朱雀の内にその性格が受けつがれていることは,漢代の緯書が鳳凰を火精だとしていることからも逆にうかがわれよう。また鳳は竜と組み合わされて,竜が男性を,鳳が女性を象徴する。…
※「朱雀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
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