ぴりっと(読み)ピリット

デジタル大辞泉 「ぴりっと」の意味・読み・例文・類語

ぴりっ‐と

[副](スル)
瞬間的に強い刺激を受けてしびれを感じるさま。「指先ぴりっと痛みが走る」「ぴりっとした辛味
布や紙が音を立てて勢いよく破れるさま。「スカーフぴりっと裂ける」
言動態度が引き締まった感じを与えるさま。「彼はぴりっとしたところに欠ける」「ぴりっと引き締まった文章
[類語](1ひりりびりりぴりりひりひりびりびりぴりぴりうずくずきずきしくしくちくちくひりつくしみる差し込む痛む痛める痛いきりきりずきんずきんがんがんちくり辛い辛口辛め塩辛いしょっぱい辛み鹹味かんみぴり辛/(2ばりっとぱりっとばりばりぱりぱりびりっとびりびり

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぴりっと」の意味・読み・例文・類語

ぴりっ‐と

〘副〙
① 紙や布などが勢いよく裂ける音を表わす語。ぴりり。
水中花(1979)〈五木寛之〉二「ピリッと音を立ててそれを引き裂き」
② 辛味を感じるさま、または瞬間的な刺激を受けてしびれるさまを表わす語。ぴりり。
金貨(1909)〈森鴎外〉「コニャックに湯ざましを割ったコップの〈略〉ぴりっとする味」
③ からだがひきしまるようなきびしいさま、態度がしっかりしているさまを表わす語。ぴりり。
※かのやうに(1912)〈森鴎外〉「どこか底の方にぴりっとした冬の分子が潜んでゐて」
一瞬ふるえ動くさまを表わす語。ぴりり。
※星を造る人(1922)〈稲垣足穂〉「過敏になってゐる神経がピリッとふるへて」

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