おぼろか(読み)オボロカ

デジタル大辞泉 「おぼろか」の意味・読み・例文・類語

おぼ‐ろか

[形動][文][ナリ]はっきりしないさま。ぼんやりとしているさま。
「総てが如何にも又、間のろく―な色を帯んで聞える」〈左千夫・告げびと〉
[類語]おぼろげ不確かうやむやあやふや漠然曖昧ぬらりくらりぬらくらのらりくらりのらくらぼやかす無節操洞ヶ峠言を左右にする言葉を濁す煮え切らないどっちつかず要領を得ないぼんやりほのかかすかほんのりうっすらうすうす淡い不明不明瞭灰色ぼうっとぼうぼやっとぼけっとぽっとぼさぼさきょとんぽかんぽかりもやもやおぼろ不鮮明朦朧もうろう模糊もこ茫漠ぼうばく茫茫ぼうぼうばく不詳未詳未知未確認迷宮入り

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精選版 日本国語大辞典 「おぼろか」の意味・読み・例文・類語

おぼ‐ろか

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙
  2. おおろか
  3. 色彩匂いなどが、ぼんやりとかすむようなさま。さだかではないさま。
    1. [初出の実例]「間のろくおぼろかな色を帯んで聞える」(出典:告げびと(1908)〈伊藤左千夫〉)

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