漠然(読み)バクゼン

デジタル大辞泉 「漠然」の意味・読み・例文・類語

ばく‐ぜん【漠然】

[ト・タル][文][形動タリ]ぼんやりとして、はっきりしないさま。広くてはてしのないさま。「漠然とした不安を抱く」「漠然たる平原
[類語]不確か曖昧うやむやあやふやおぼろげぼんやりぬらりくらりぬらくらのらりくらりのらくらぼやかす無節操洞ヶ峠言を左右にする言葉を濁す煮え切らないどっちつかず要領を得ない不明不明瞭灰色ぼうっとぼうぼやっとぼけっとぽっとぼさぼさきょとんぽかんぽかりもやもやおぼろ不鮮明朦朧もうろう模糊もこ茫漠ぼうばく茫茫ぼうぼうばく不詳未詳未知未確認迷宮入りほのかかすかほんのりうっすら薄薄淡いよう杳杳ようようようとして暗い薄暗いほの暗い小暗い暗い小暗がり手暗がり真っ暗暗然冥冥霞むかりかりじりじりやきもきむしゃくしゃむずむずうずうず苛立つじれる苛つく業を煮やす痺れを切らす歯痒いじれったいもどかしい辛気臭い苛立たしいまだるっこい躍起隔靴掻痒いらいら焦慮苛立ち焦燥焦るせく急き込む気が急く逸るテンパる焦心尖るまどろっこい手ぬるい生ぬるいのろ臭い間怠まだる間怠まだるこしい小心弱気引っ込み思案気弱内弁慶陰弁慶臆病大人しいこわがり内気怯懦きょうだ怯弱きょうじゃく意気地なし小胆小心翼翼弱腰薄弱惰弱柔弱軟弱優柔不断柔いやわ弱弱しい女女しい弱音を吐く音を上げる悲鳴を上げる気が弱い腰が弱い肝が小さい肝っ玉が小さい

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精選版 日本国語大辞典 「漠然」の意味・読み・例文・類語

ばく‐ぜん【漠然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用ナリ・タリ 〙 まとまりのないさま。ぼんやりとしてはっきりしないさま。つかまえどころのないさま。副詞的にも用いる。
    1. [初出の実例]「世界と同やうに澹然漠然たり。上も下も求ることなき心也」(出典:清原国賢書写本荘子抄(1530)五)
    2. 「小資本主と労働者の関係…と云っても漠然(バクゼン)問題だが」(出典青春(1905‐06)〈小栗風葉〉秋)

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普及版 字通 「漠然」の読み・字形・画数・意味

【漠然】ばくぜん

静かで安らかなさま。〔淮南子、脩務訓〕無爲なるは、寂然として聲無く、然として動かず。之れを引くも來(きた)らず、之れを推すもかず。

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