精選版 日本国語大辞典 「どんどん」の意味・読み・例文・類語
どん‐どん
[1] 〘副〙 (「と」を伴って用いることもある)
② 水が激しく音をたててぶつかったり、流れ落ちたりするさまを表わす語。
※俳諧・青筵(1700)上「とんとんと水やながれて山ざくら〈赤衛門〉」
③ 物事が勢いよくとどまることなく進むさま、また、ためらわないで事を進めるさまを表わす語。
※咄本・諺臍の宿替(19C中)一二「あんまり親々とどんどんぬかすない」
[2] 〘名〙
① 歌舞伎囃子の一つ。ふつう大太鼓を太撥で「どんどんどん」と三つずつを一句切に幾度も続けて打つ。多く捕物の場に用いる。三つ太鼓。
※歌舞伎・御摂勧進帳(1773)六立「ドンドンにて、是より早笛」
② 「たいこもち(太鼓持)」の異称。
※洒落本・十界和尚話(1798)五「太鼓(ドンドン)と女夫になるといふ狂言でござり升わいな」
③ 太鼓をいう幼児語。
④ 川の堰(せき)から水が流れ落ちる所。落水の音から出た語。どんど。
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