ちゃちゃと(読み)チャチャト

デジタル大辞泉 「ちゃちゃと」の意味・読み・例文・類語

ちゃちゃ‐と

[副]ある事がすばやく行われるさま。さっと。
「憂き事はいく度も我心に―帰るものなり」〈正徹物語・下〉
[類語]さっとちゃちゃっと速やか速い素早いすばしこい手早いはしこいさっさとっとと急ピッチ敏速迅速敏活敏捷びんしょうクイックスピーディーハイペース目にもとまらぬ手ばしこい身軽い身軽軽軽かるがる軽快かろやか簡捷かんしょう手早足早早足小走り機敏一瀉いっしゃ千里矢の如しはかばかしいひらりひょいひょいひょいぴょんぴょんぴょんてきぱきしゃきしゃききびきびずんずんつっとつとすいとすっとぱっとすたすた

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精選版 日本国語大辞典 「ちゃちゃと」の意味・読み・例文・類語

ちゃちゃ‐と

  1. 〘 副詞 〙
  2. 物事が急速に行なわれるさまを表わす語。手早く。さっさと。ちゃくと。ちゃっと。ちゃっちゃと。ちゃっちゃっと。
    1. [初出の実例]「うき事はいく度も我心にちゃちゃと帰るもの也」(出典:正徹物語(1448‐50頃)下)
    2. 「サア此羽衣もをちゃちゃと着たと打着せ打着せ引立出るを」(出典:談義本・成仙玉一口玄談(1785)一)
  3. きちんとしているさまを表わす語。きまりよく。しっかりと。
    1. [初出の実例]「節と云は、竹に有節様に、あるべい処にちゃちゃと、一てまり落したりなんどはせいであるぞ」(出典史記抄(1477)一七)
  4. 一時のがれにその場をつくろいおくさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「おもてはうしろにかくし、ちゃちゃとと云程に、そなたをつれていて、爰をなをひて給はれと申さうと云」(出典:虎明本狂言・仏師(室町末‐近世初))

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