速やか(読み)スミヤカ

デジタル大辞泉 「速やか」の意味・読み・例文・類語

すみ‐やか【速やか】

[形動][文][ナリ]物事進行がはやいさま。時間をおかずにすぐ行うさま。「速やかに決断する」
[派生]すみやかさ[名]
[類語]速いちゃちゃとちゃちゃっと素早いすばしこい手早いはしこいさっとさっさとっとと急ピッチ敏速迅速敏活敏捷びんしょうクイックスピーディーハイペース目にもとまらぬ手ばしこい身軽い身軽軽軽かるがる軽快かろやか簡捷かんしょう手早足早早足小走り機敏一瀉千里矢の如しはかばかしいひらりひょいひょいひょいぴょんぴょんぴょんてきぱきしゃきしゃききびきびずんずんついとつっとつとすいとすっとぱっとすたすた見る見るずいとぐいとぐんぐんどんどんすらすらめきめき見る間にとんとんぐいぐいどしどし円滑スムーズすいすいとんとん拍子着着順調快調好調淀みない淀みなく上首尾首尾良くはかどる電光石火あっと言う間間髪をれず立ち所に即座即刻時を移さずすぐさま途端たちまち刻刻刻一刻時時刻刻次第次第に矢継ぎ早

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「速やか」の意味・読み・例文・類語

すみ‐やか【速やか】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙 ( 「やか」は接尾語 ) はやいさま。時間をおかないさま。
    1. [初出の実例]「急(スミヤカ)に底根(そこつね)の国に適(い)ねといふ」(出典日本書紀(720)神代上(兼方本訓))
    2. 「このぬさのちるかたに、みふねすみやかにこがしめたまへ」(出典:土左日記(935頃)承平五年一月二六日)

速やかの語誌

( 1 )形容詞「すむやけし」のケ(乙類)が音変化してカとなったもの。奈良時代には、もっぱら「すむやけく」の例ばかりであって、「すみやかに」は見えない。
( 2 )中古になって、漢文訓読体に多く用いられ、和歌・物語・日記などの仮名文学作品の「とく(疾)」「はやく」などと位相的対立を示すようになる。原則として、命令表現を伴い、日常会話レベルで用いられた。
( 3 )漢文訓読の世界では用法が広がって、述部・連体修飾部などに使用する用法も現われ、「すみやかなり」が成立した。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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