一瀉千里(読み)イッシャセンリ

  • 一×瀉千里

デジタル大辞泉の解説

《川の水が一度流れだすと、またたく間に千里も流れる意から》
物事が速やかにはかどり進むこと。「仕事を一瀉千里に片付ける」
文章や弁舌のよどみないことのたとえ。「一瀉千里に物語る」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

物事の進行の早いことや、文章や弁舌が鋭く明快でよどみのないことのたとえ。「瀉」は水が下へ流れ注ぐ意で、川の水が勢いよく、一気に千里の遠くまでも流れ下っていくさまをいう。『福恵(ふくけい)全書』巻29に、「儼然(げんぜん)たる峡裡(きょうり)の軽舟(けいしゅう)、片刻一瀉にして千里」とある。

[田所義行]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (「瀉」は水が流れ下る意。一度流れ始めると一気に千里も流れるというところから)
① 川の流れが速く、勢いの激しいこと。
※帰省(1890)〈宮崎湖処子〉七「一瀉千里の波も少時留まりて」 〔福恵全書‐二九〕
② 物事の進み具合の勢いが激しく、よどみなく一気にはかどること。
※将来之日本(1886)〈徳富蘇峰〉四「西方の運動に於ては〈略〉一瀉千里忽にして中央亜細亜に龍蟠し」
※黒潮(1902‐05)〈徳富蘆花〉一「時勢は一瀉千里の勢で流れて行く」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

四字熟語を知る辞典の解説

物事の進み具合の勢いが激しく、よどみなく一気にはかどること。また、弁舌や文章などが巧みですらすらといくこと。

[活用] ―に物語る。

[使用例] よく意味も解らないで一千里に書き流して来たが[有島武郎*或る女|1919]

[使用例] 皆さん、難事件を一瀉千里に解決して下さって感謝します[井伏鱒二多甚古村|1939]

[解説] 「瀉」は水が流れ下ること。もともとは、大河の水が一度流れ始めると一気に千里も走り流れるという意味。

出典 四字熟語を知る辞典四字熟語を知る辞典について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

ノーブレスオブリージュ

《「ノブレスオブリージュ」とも》身分の高い者はそれに応じて果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという、欧米社会における基本的な道徳観。もとはフランスのことわざで「貴族たるもの、身分にふさわしい振る舞...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

一瀉千里の関連情報