デジタル大辞泉 「どす」の意味・読み・例文・類語 どす[名] 《「おどす」の略か》1 人を刺すための、短刀・匕首あいくちなど、小型の刀。2 人を恐れさせるような、すごみ。「どすの利いた声」[類語]短剣・短刀・あいくち・懐剣・懐刀・守り刀・刀・剣けん・剣つるぎ・刀剣・太刀・大刀たち・大刀だいとう・小刀しょうとう・名刀・宝刀・軍刀・牛刀・日本刀・青竜刀・サーベル・銃剣・手裏剣・真剣・脇差し・小柄・人斬り包丁・快刀・業物・木刀・木剣・木太刀・竹光・長刀なぎなた どす[接頭] [接頭]多く色を表す形容詞に付いて、濁ったようなさまであることを表す。「どす黒い」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「どす」の意味・読み・例文・類語 どす 〘 名詞 〙 ( 「おどす」の略か )① 短刀や懐剣、あいくちのこと。[初出の実例]「こりゃ何するのぢゃ、ほでてんがうひろぐと、汝等(うぬら)がどすの貧乏神」(出典:浄瑠璃・双蝶蝶曲輪日記(1749)五)② すごみ。[初出の実例]「どすのきいた太い声」(出典:大阪の宿(1925‐26)〈水上滝太郎〉四) どす 〘 助動詞 〙 京都方言。断定の助動詞の丁寧ないい方。「です」にあたる。「で」に、「ある」の丁寧ないい方「おす」の付いた「でおす」の変化したもの。福井、敦賀、滋賀の湖東地方、大阪府の淀川ぞいでも用いられる。江戸末期、明治初期の発生か。[初出の実例]「さうどす。これは一力ばっかりに限った事やおへん」(出典:風流懺法(1907)〈高浜虚子〉一力) どす 〘 接頭語 〙 多く、色を表わす形容詞の上に付いて、濁ったような状態であることを表わす。「どす黒い」など。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例