デジタル大辞泉 「テンポ」の意味・読み・例文・類語
テンポ(〈イタリア〉tempo)
2 物事の進みぐあい。「時代の
[類語]速さ・速度・スピード・ペース・ピッチ・速力・調子・音調・音律・調性・音階・音程・音高・トーン・拍子・
楽曲が演奏される速さを意味する音楽用語。イタリア語の原義は「時間」を意味する。17世紀の中ごろまでは、基本となる音符の音価(拍の単位)が人間の脈拍(毎分60~80)に一致させられており、そのためテンポは音符そのものによって自動的に決定されていた。しかし、しだいに作曲家はアダージョadagioやアレグロallegro、プレストprestoなどの用語を用いて、自己の楽曲の速さを指示するように変わっていった。この方法は、最初に広くイタリアで始められたため、その後、長い間イタリア語による表示が慣例となった。
さらに18世紀の前半、メトロノームが発明されたことにより、作曲家はより正確に楽曲の速さを指定することができるようになった。なかでもベートーベンは、好んでこの方法を用いている。メトロノーム表示は、1分間に打つ拍数を示し、♩=72(1分間に4分音符を72回打つ)のように記される。
非欧米諸国では、音楽の伝承が口伝による場合が多かったり、音楽そのものがかならずしも定量的にとらえられなかったりするため、西洋音楽で用いられているテンポの概念に相当するような音楽用語、ないし音楽実践はあまりみられない。
[黒坂俊昭]
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