音楽用語。18世紀中ごろ以降用いられた語で、現在次の2種の用法がある。(1)オペラなどの舞台音楽において、各幕あるいは作品全体の最後の部分。「幕切れ」とも訳される。イタリアのオペラ・ブッファで発展し、この部分では、しばしば一連の関連したアリアや声楽アンサンブル、さらには合唱などによって盛大に構成される。また、レビューやバレエにも同義にこの語が用いられている。(2)協奏曲、ソナタ、交響曲のような三楽章以上からなる器楽曲の最終楽章。これは、ウィーン古典派音楽ではロンドのような速く快活な楽章であったが、ロマン派以降の音楽では作曲家が望む速さや性格をもった楽章となった。
[黒坂俊昭]
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…急速楽章,緩徐楽章などテンポや書法などの違いから区別することもある。一つの部分しかない場合を単一楽章といい,多楽章の場合,順序によって最初のものを第1楽章,最後のものを終楽章ないしフィナーレともいう。【土田 英三郎】。…
※「フィナーレ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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