ボス(貫入岩体)(読み)ぼす(英語表記)boss

翻訳|boss

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボス(貫入岩体)」の意味・わかりやすい解説

ボス(貫入岩体)
ぼす
boss

地表での露出部分の形状が、平面図上においてほぼ円形に近い貫入岩体。その広がりは断面面積が100平方キロメートル以下のものをいう。成因は岩株(がんしゅ)と同じで、バソリスとも大きさの点以外の相違はない。中粒ないし粗粒の、また中性ないし塩基性岩類(石英閃緑(せんりょく)岩、閃緑岩、斑糲(はんれい)岩など)が多い。花崗(かこう)閃緑岩類もある。全体の形状としては滴(しずく)状の形態が推定されている。

矢島敏彦


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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