ぼっと(読み)ボット

デジタル大辞泉 「ぼっと」の意味・読み・例文・類語

ぼっ‐と

[副](スル)
火が音をたてて燃え立つさま。「ストーブぼっと火がつく」
ぼんやりしているさま。ぼうっと。「ぼっとした顔で立っている」
[類語]炎炎めらめらぼうぼうかっかかっとかんかんぱっとぽっぽぱちぱち猛火烈火炎上大火火の海丸焼け全焼火だるま燃え盛る燃え広がる燃え上がる燃え立つ

ボット(bot)

《「ロボット」の略》コンピューターで、人の代わりに自動的に実行するプログラムの総称。コンピューターウイルスの一種で、悪意ある攻撃者による指令を、外部から自由に実行できるようにするプログラムや、サーチエンジンデータベースを作成する専用ソフトウエアであるサーチボットなどがある。ほかに、オンラインゲームプレーヤーの代わりに自動的に操作するプログラムも意味する。

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精選版 日本国語大辞典 「ぼっと」の意味・読み・例文・類語

ぼっ‐と

  1. 〘 副詞 〙
  2. はっきりでなく、漠然と知覚されるさまを表わす語。ぼうっと。ぼんやり。
    1. [初出の実例]「ボットミエル 打けふる」(出典:詞葉新雅(1792))
  3. 暗い中に、小さく、また、ぼんやりと、火やあかりの見えるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「お部屋へはひると、ぼっと電燈が、ともってゐる」(出典:女生徒(1939)〈太宰治〉)
  4. 急に顔が赤くなるさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「北小路の顔は仄(ボッ)と赤くなった」(出典:青春(1905‐06)〈小栗風葉〉夏)
  5. 火が音をたてて燃え立つさまを表わす語。
    1. [初出の実例]「Ustus〈略〉Botto(ボット) ヤキタル コト、または コガサレタル コト」(出典:羅葡日辞書(1595))

ぼっと

  1. 〘 名詞 〙ぼっとせ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ぼっと」の意味・わかりやすい解説

ボット
ぼっと
bot

特定の命令に従って自動的に作業を行う自動化プログラム。語源は、人のかわりに作業を行うロボットrobotの略称からきている。別称としてInternet bot、web botなどがある。インターネットにおいて、ウェブページを定期的に巡回して情報を自動的に収集するクローラなどがボットの代表例である。これはウェブページ上のリンクを順にたどっていくことで、それぞれの情報を自動的に収集してデータベース化するプログラムで、検索ロボットともよばれ、グーグルGoogleなどが検索エンジンとして使っている。また、ツイッターにおいて、自動的につぶやきを発信するプログラムもボットの一種である。

 コンピュータウイルスの一種で、インターネットなどを通じて第三者パソコンに入り込み、遠隔操作を可能にするボットもあり、感染したパソコンで構成されたネットワークボットネットとよばれる。

[編集部]

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「ぼっと」の解説

ボット

インターネット上の操作を自動でするプログラムのこと。たとえば、検索エンジンがWebサイトの情報を自動で収集するために使用するクローラースパイダーともいう)や、Twitterなどのコミュニケーション・サービスにニュースを自動的に投稿するプログラムなどがこれにあたる。また、不特定多数のブログに広告などを自動的に書き込んだり(スパムボット)、スパム送信のためにWebサイトを巡回して電子メールアドレスを収集するといった、不正目的のボットも存在する。

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知恵蔵 「ぼっと」の解説

ボット

コンピューター・ウイルスや不正アクセスなどによって第三者のコンピューターに置かれたプログラムで、外部からのコントロールによって様々な破壊行為を行う機能を持ったものを「ボット」という。「ロボットのように操れる」というのが語源。さらに、DDoSのような、より高度、大規模な破壊行為を行うためにボットを置いた複数のパソコンを連携させるのがボットネット、つまりボットのネットワークである。

(斎藤幾郎 ライター / 西田宗千佳 フリージャーナリスト / 2007年)

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