ローム(英語表記)Rome

  • ROHM Co., Ltd.
  • loam

翻訳|Rome

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アメリカ合衆国,ジョージア州にある都市。アトランタ北西約 113km,エトウェー川とオースタノーラ川の合流点に位置する。 1834年創設。中部ジョージア綿花地帯とテネシー川の間の結節点で,北部トウモロコシコムギ家畜と,南部の綿花の手形交換所として重要であった。周辺農業地帯は綿花栽培地であったが,近年は牧畜,家畜などを導入して多様化の傾向にある。広い森林地帯はマツが多く,建築用材,パルプ材を多産。ほかに織物,紙,家具,農器具などの工場も立地。ベリー山付近にベリー大学 (1902創立) がある。人口3万 326 (1990) 。
アメリカ合衆国,ニューヨーク州の中東部にある都市。モホーク川,ウッド水路,バージ運河に面する。 18世紀中頃,いくつかの要塞が築かれたが,最も有名なものは 1758年建造のスタンウィックス要塞で,77年モホーク谷に進撃するイギリス軍をはばんだことで知られる。 1817年エリー運河掘削がこの地で始められた。ワイヤ真鍮,ケーブル線など銅関係の工業が盛ん。家電機器,ラジエータなどの機械工場も立地。第2次世界大戦後グリフィス空軍基地が建設され,軍都の性格を加えた。人口4万 4350 (1990) 。
シルト粘土がほぼ等量に混合した土壌。元来は土壌学的に用いられた語。日本では関東地方に分布する赤土は,もとはその意味でロームと呼ばれたが,のちに火山灰堆積物であることがわかり,関東火山灰層を関東ローム層と呼んでいる。ほかの地方でもこれに類似した火山灰層をローム層と呼ぶことがある。これらは更新世末に活動した火山から噴出した火山灰が堆積して生じた風成層(一部は水成)で,黄褐色を呈する。垂直な割れ目をもつ特徴があり,乾燥すると風で飛散し,湿潤時には粘着性が大となる。
電子部品メーカー。1954年佐藤研一郎により個人創業。1958年東洋電具製作所として設立された。創業当初は抵抗器を製造,販売していたが,1969年半導体集積回路の販売を開始。1981年現社名改称大規模集積回路 LSI半導体素子,モジュールのほか,抵抗器などの製造・販売を主たる事業内容とする。

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百科事典マイペディアの解説

砂,シルト,粘土が混じり合った土壌や堆積物の粒径組成名。国際土壌学会法ではシルト・粘土の合量35%以上,粘土(<0.002mm)15%以下,シルト45%以下と定義される。土性区分名として用いるときは,日本では壌土とよぶ。このような岩相をもつ地層をローム層という。たとえばレスの風化によるローム化レス,大陸の氷河堆積物をおおう被覆ローム,氾濫(はんらん)原堆積物の最表層にある氾濫ロームなど。日本では,明治初年に関東地方の台地に分布する壌土質の風化火山灰を関東ロームと呼んだのに始まり,ロームといえば火山灰の風化物,とくに黒土下方に現れる明るい褐色の風化火山灰層をさすようになった。土壌学ではロームには土性以外の意味もあり,〈可塑性の高い,重粘で孔隙に乏しい土壌物質〉として〈可塑性が低く,孔隙に富み砕けやすい土壌物質〉のアースと区別する。たとえば熱帯では赤色ロームと赤色アース,暖温帯では褐色ロームと褐色アースを区別。

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岩石学辞典の解説

粘土と砂の混合物の古い名称.ロームは粘土,シルト,砂,有機物などが混合したもので,水分が浸透しやすい.日本の場合は偏西風によってある範囲に運ばれた火山噴出物で,おもに火山灰(広義には火山体の周辺に広く流出した熔結凝灰岩軽石流火山泥流などの火山砕屑流も対象となる)が累積し,その後に風化を受けて形成された洪積世の地層をいう[隅田 : 2002].

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日本の企業がわかる事典2014-2015の解説

正式社名「ローム株式会社」。英文社名「ROHM COMPANY LIMITED」。電気機器製造業。昭和29年(1954)前身の「東洋電具製作所」創業。同33年(1958)株式会社化。同56年(1981)現在の社名に変更。本社は京都市右京区西院溝崎町。電子部品メーカー。集積回路・半導体素子・受動部品の大手液晶などディスプレイ関連も手がける。東京証券取引所第1部上場。証券コード6963。

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世界大百科事典 第2版の解説

粘土,シルト,砂が適度に混じりあった,粘りすぎず粗すぎもしない土壌物質をいう。国際法による土性区分では,粘土(径0.002mm以下)が15%以下,シルト(0.002~0.02mm)が45%以下,砂(0.02~2mm)が65%以下と定義される。ただ土性区分名として用いるとき,日本では壌土と呼ぶのがふつうである。日本では,明治初年に関東地方の台地に分布する手ざわりが壌土質である風化火山灰を関東ロームと呼んだのに始まり,ロームといえば火山灰の風化物,とくに黒土の下方に現れる明るい褐色の風化火山灰層をさすようになった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

語意と用法のうえで、二つの側面をもつことばである。本来の意味は、土粒や堆積(たいせき)物の粒子の集まりぐあいを区別して表すときに、その区分の一つに対してつけた呼称であって、粗粒子(すなわち砂)と細粒子(粘土)および中間粒子(シルト)の重量比が土性区分ダイアグラムの三角座標の中の中央下部の領域内に入るときに、国際土壌学会法でロームとよぶ。砂と粘土がほぼ半々に混じっているものと理解してよい。おおよその目安であるが、大小の粒子の集合物としてローム(ローム質、ローム状)は中間的な粗さを示し、より粗い砂質と、またより細かい粘土質(埴質(しょくしつ))と区別する上で便利である。この区別の仕方は、砂質ローム、粘土質ローム(埴質ローム、クレイローム)など中間的な粗さを言い表すこともでき、それが土壌における土性区分法となる。

 一方、第二の側面は、ロームとは関東ロームの語で知られるように、火山灰の堆積物の層が褐色に風化した緻密(ちみつ)な、しかし削り取りやすい堅さの地層(赤土(あかつち)と俗称)として崖(がけ)などで観察されることから、この層をローム層とよび、この物質をロームとよぶことになったいきさつである。ここでいうロームは、風成火山灰の風化物すなわち赤土が、火山から放出された地質物質とはわからなかった初期の研究段階(明治末期から大正年間)に、地質学者が、砂礫(されき)層でもなく海や湖底の粘土層でもないこの特殊な赤土層を、その粒状から、まさに第一の意味(粒子集合物の粗さの名称)で便宜上ロームと名づけていた。のちの研究でこれが火山起源のものとわかってからも、習慣は抜けきらずそのままロームとよぶことに定着して今日に至っている。ただし赤土の物質は、火山灰の風化物としては細粒化が進んでいて、手ざわりの予測より粘土含有率は高く、薬剤で分散すると土性区分上はロームでなく、クレイロームまたはクレイに入る場合が多く、この点でも赤土をロームとするのは正しくない。

[浅海重夫・渡邊眞紀子]

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (loam) 砂・シルト(微砂)・粘土をほぼ等量に含んだ土壌。日本では火山噴出物が風化して生成した黄褐色ないし赤褐色のものをいうことが多い。代表的な例は関東地方に分布する赤土。
※西洋開拓新説(1870)〈緒方正訳〉七「ローム〈砂、埴土、炭酸加爾基、其外多少酸化鉄、麻倔湿失亜、諸塩類、動植の敗物を混する土〉のみなるあり」

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世界大百科事典内のロームの言及

【関東ローム】より

…このローム層の構成物は火山灰で,風化を受けて粘土質になっており,鉄分が酸化して赤色を呈する。 ロームloamというのは,もともとは土壌に含まれる砂と粘土の割合を示す土性を表し,砂土と埴土(しよくど)(粘土)の中間の壌土(ローム)であり,砂が約1/3まじった粘土質の土のことである。関東ローム層にも砂がまじっているが,この砂は火山岩をつくる鉱物の粒子であり,全体に粘土質であっても土性のロームに合致するとは限らない。…

【赤土】より

…ふつう火山灰土壌の表層の黒土(くろつち)と対応させて,有機物の少ない明るい褐色の心土を指していう。地方によりアカノッポ,アカオンジ,アカホヤなどさまざまに呼ばれ,また表層地質学の分野ではローム(層)と呼ばれることも多い。一般に鉄分に富む塩基性の火山灰ほど赤みがつよい。…

【関東ローム】より

…関東地方に広く発達する赤土層で,関東ローム層ともよばれ,東京では,山手のような洪積台地,段丘や丘陵をおおっているが,下町の低地(沖積地)には分布しない。このローム層の構成物は火山灰で,風化を受けて粘土質になっており,鉄分が酸化して赤色を呈する。…

※「ローム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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