ローン(その他表記)loan

翻訳|loan

デジタル大辞泉 「ローン」の意味・読み・例文・類語

ローン(loan)

貸付。貸付金。多く消費者金融について用いる。→販売信用
借款
[類語]貸す貸し出す用立てる貸し切る貸し付ける貸し渋り貸与貸し付け融資金融融通又貸し転貸賃貸前貸し貸し金貸し切りレンタルリース

ローン(Lorne)

オーストラリアビクトリア州南西部の町。グレートオーシャンロードの町の一。バス海峡に面し、海岸保養地として知られる。サーフィンや釣りなどのマリンスポーツが盛ん。

ローン(lawn)

薄地の平織りの高級綿布。麻に似た風合いをもつ。夏の婦人服ハンカチなどに用いる。もと、フランスのラン(Laon)で産した亜麻織物のこと。

ローン(lawn)

芝生。芝地。「ローンテニス」

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精選版 日本国語大辞典 「ローン」の意味・読み・例文・類語

ローン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] lawn ) 薄手の上質な平織綿織物。女性用の夏服やハンカチなどに用いられる。元来はフランス北東部の都市ラーン(Laon)で作られた麻織物を呼んだもの。
    1. [初出の実例]「一枚七百円もするロオンのレエスのまで、どれも五寸四方ほどの、女持ちのハンカチイフが」(出典:女であること(1956)〈川端康成〉だまって)

ローン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] loan ) 貸付。貸付金。住宅ローン・銀行ローンなど多く消費者金融について用いる。〔外来語辞典(1914)〕
    1. [初出の実例]「店を売らなくても、ローンでだって買えるだろう」(出典:無口の妻とうたう歌(1974)〈古山高麗雄〉)

ローン

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] lawn ) 芝。
    1. [初出の実例]「芝刈器械をローンの上に転がしてゐる」(出典:永日小品(1909)〈夏目漱石〉霧)

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改訂新版 世界大百科事典 「ローン」の意味・わかりやすい解説

ローン
lawn

経緯ともに60番手以上の細い綿糸を使って粗目に織った薄手の織物。フランスのランLaonで作られたところからこの名があるといわれ,もともとは薄い亜麻織物(リネン)であった。現在では木綿のほか麻,レーヨンポリエステルなどでも作られる。やや張りがあり透ける織物で,ボイルほどさらりとした感触はなく,オーガンディーより柔らかい。

 くせのない布地で仕上げ法によりシルキーローン,ハンカチーフローンなどがある。さらりとした感触が好まれており,夏物衣料やハンカチーフ,カーテンなどに用いられる。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ローン」の意味・わかりやすい解説

ローン
Roon, Albrecht Theodor Emil, Graf von

[生]1803.4.30. コルベルク近郊プロイスハーゲン
[没]1879.2.23. ベルリン
ドイツ,プロシアの軍人,政治家ビスマルク,大モルトケとともにドイツ帝国建国の三大支柱の一人。 1816年プロシア軍に入り,59年中将となって軍制改革委員会に加わり,同年末陸相となって,宮中軍事官房長官 E.マントイフェルや参謀総長モルトケの支援を得て軍制改革を推進し,軍の近代化に力を注ぎ,国民の反対を押切って強制徴兵制度を拡充した。これらの改革は有名な憲法闘争を引起したが,対オーストリア,対フランスの両戦争におけるプロシア大勝の主因となった。 71年ビスマルクの跡を継いでプロシア首相となったが,病気のため翌年辞任。 73年元帥。主著は『地理学,民族学および国家学綱要』 Grundzüge der Erd-,Völker-und Staatenkunde (3巻,1847~55) 。

ローン
Loon, Hendrick Willem van

[生]1882.1.14. ロッテルダム
[没]1944.3.11. コネティカット
オランダ生れのアメリカの歴史家,美術史家。日本ではバン・ルーンと呼ばれている。 1903年アメリカに移住,アソシエイテッド・プレスの通信員として長年ヨーロッパ諸国に滞在。かたわら歴史,美術史を研究し,帰米後は著述活動に専念した。主著『オランダ共和国の衰退』 Fall of the Dutch Republic (1913) ,『オランダ王国の勃興』 Rise of the Dutch Kingdom (15) 。

ローン
lawn

粗い密度の薄地平織物。かつてリネンの製造が盛んだったフランスのラン Laonに由来する語とされる。経緯に 60番手以上の主として綿糸を使い,薄糊仕上げで張りがある。綿糸のほか,麻,レーヨン,ポリエステル系の糸も用いる。漂白地,色無地,プリント地のほか糸染による縞,格子柄があり,ブラウス,ハンカチーフ,造花,刺繍布地,子供服などに用いる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ローン」の意味・わかりやすい解説

ローン(貸出)
ろーん
loan

もともとは貸出、融資、借款などを意味することばであるが、日本では、一般的に消費財・サービス購入資金や住宅資金など個人向けの貸出をローンとよぶことが多い。住宅ローン、自動車ローン、ピアノ・ローン、フリー・ローンなどがそれである。しかし、個人向け以外にも、協調融資団結成による国際貸出のシンジケート・ローンや中小規模企業向けの商工ローンなどのようにも用いられる。

[井上 裕]


ローン(Albrecht von Roon)
ろーん
Albrecht von Roon
(1803―1879)

プロイセンの将軍。ユンカー出身。1859年陸軍大臣に任命される(~1873)。陸軍増強のため軍制改革を議会に提案したが、議会多数派が反対して憲法紛争が起こる。62年、窮地に陥った国王ウィルヘルム1世にビスマルクを首相として推薦。以後、プロイセン・オーストリア戦争(1866)、プロイセン・フランス戦争(1870~71)でビスマルクを助け、ドイツ帝国建設に貢献した。73年、一時プロイセン首相となったが、病気で辞任、引退した。

[木谷 勤]

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百科事典マイペディア 「ローン」の意味・わかりやすい解説

ローン

プロイセンの軍人,政治家。1859年―1873年陸相。軍制改革を断行し,ビスマルクのドイツ統一事業を軍政面から補佐。1873年首相となったが健康上の理由で同年退職。
→関連項目ウィルヘルム[1世]

ローン

lawnは薄地のリネン(アマ織物)のこと。現在ではこれを模した綿織物を呼んでいる。細糸を用いてあらく平織にし,薄くのりづけして仕上げたもので,婦人服,裏地,カーテン,ハンカチーフなどにする。のりを強くして仕上げたビクトリア・ローンは寒冷紗(かんれいしゃ)のことである。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ローン」の解説

ローン
Albrecht Graf von Room

1803~79

プロイセンの軍人,政治家。1859~73年陸相。軍制改革を断行,ビスマルクドイツ統一を軍政面から補佐。73年首相となったが健康を害し,同年退職。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のローンの言及

【住宅金融】より

…融資の主体によって公的住宅金融(住宅金融公庫等公的機関によるもの)と民間住宅金融(民間金融機関によるもの)にわかれる。また資金利用者によって,個人向け住宅金融(日本では,これを住宅ローンという場合が多い)と住宅等の分譲・賃貸の事業のための事業者向け住宅金融に区分される。住宅金融は一般的に償還期間が長いので,個人向け住宅金融では,年収から支出可能な年返済額と自己資金で個人持家取得が可能になり,住宅取得能力を高める。…

※「ローン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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