二四八(読み)ニシハツ

デジタル大辞泉 「二四八」の意味・読み・例文・類語

に‐し‐はつ【二四八】

平安時代歌学で、万葉集ホトトギスの鳴き声を「二四八」と表記していると説かれたために生じた歌語》ホトトギスの初めて鳴く声。
奈良坂を来鳴きとよますほととぎす―とこそをちかへり鳴け」〈奥義抄・下〉
[類語]かあかあがちゃがちゃかりかりきゃっきゃっくつくつぼうしけいけいけろけろけんけんこんこんこんこけこっこうかなかなごろにゃんじいじいじいちちよちちよちちろちゅうちゅうちゅうちりちりちんちろりんつくつくぼうしつづりさせてっぺんかけたか東天紅トッケイにゃあにゃあにゃんにゃんぴいちくぱあちくぴいぴいひとくひよひよぴよぴよぶっぽうそうほうほけきょほぞんかけたかぽっぽほろほろほろほろろめえめえもうもうりんりんわんわんわん

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精選版 日本国語大辞典 「二四八」の意味・読み・例文・類語

に‐し‐はつ【二四八】

  1. 〘 名詞 〙 ホトトギスの初音。平安歌学で、「万葉集」にホトトギスの鳴き声をこのように表記していると説かれたため生じた歌語。実際にはこの表記はない。
    1. [初出の実例]「二四八をばやつのこゑとこころうべし。やつのこゑははつねと心うる也。〈略〉万葉云、ならさかをきなきとよます郭公二四八とこそをちかへりなけ」(出典:奥義抄(1135‐44頃)下)

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