けろけろ

精選版 日本国語大辞典 「けろけろ」の意味・読み・例文・類語

けろ‐けろ

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① =けろり
※俳諧・享和句帖‐三年(1803)一一月一四日「けろけろと師走月よの榎哉」
② =けろり
黄表紙莫切自根金生木(1785)下「万万は腰がぬけてより、もっけの幸、ものを入れて養生せんと思ひのほか、けろけろとなをりければ」
③ =けろり
温泉宿(1929‐30)〈川端康成〉夏逝き「お雪は彼女等の全てから、娼婦のやうに愛されて、けろけろ明るい顔なのだ」
④ 落ち着きなく視線を動かして見るさまを表わす語。
洒落本・廓の池好(1796)「おやまは皆けろけろと大疵がかほをながめる」
⑤ こだわりなく明るく笑うさま。
※三とせの春は過ぎやすし(1973)〈杉浦明平〉一「小娘が奥でけろけろ何度もわらい声を立てている」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「けろけろ」の意味・読み・例文・類語

けろ‐けろ

[副]
けろり1」に同じ。
お糸は、けれども存外―としたものだった」〈里見弴・今年竹〉
けろり2」に同じ。
午後には―と癒って」〈魯庵社会百面相
きょろきょろ」に同じ。
「―とあたりを見廻した時には」〈漱石吾輩は猫である
カエルの鳴き声を表す語。
[類語](4かあかあがちゃがちゃかりかりきゃっきゃっくつくつぼうしけいけいけんけんこんこんこんこけこっこうかなかなごろにゃんじいじいじいちちよちちよちちろちゅうちゅうちゅうちりちりちんちろりんつくつくぼうしつづりさせてっぺんかけたか東天紅トッケイにしはつにゃあにゃあにゃんにゃんぴいちくぱあちくぴいぴいひとくひよひよぴよぴよぶっぽうそうほうほけきょほぞんかけたかぽっぽほろほろほろほろろめえめえもうもうりんりんわんわんわん

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