ぴいぴい(読み)ピイピイ

デジタル大辞泉 「ぴいぴい」の意味・読み・例文・類語

ぴい‐ぴい

[副](スル)
笛の音、鳥の鳴き声などを表す語。「ひよこぴいぴい(と)鳴く」
金がなくて生活が苦しいさま。「年中ぴいぴいしている」
[名・形動]金がなくて苦しいこと。また、そのさま。「給料日前でぴいぴいだ」
「こっちゃあ相変らずの―と来てる」〈小山内大川端
アクセントーピー、はピーピー
[類語]かあかあがちゃがちゃかりかりきゃっきゃっくつくつぼうしけいけいけろけろけんけんこんこんこんこけこっこうかなかなごろにゃんじいじいじいちちよちちよちちろちゅうちゅうちゅうちりちりちんちろりんつくつくぼうしつづりさせてっぺんかけたか東天紅トッケイにしはつにゃあにゃあにゃんにゃんぴいちくぱあちくひとくひよひよぴよぴよぶっぽうそうほうほけきょほぞんかけたかぽっぽほろほろほろほろろめえめえもうもうりんりんわんわんわん

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ぴいぴい」の意味・読み・例文・類語

ぴい‐ぴい

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. 笛の音、鳥・虫などの鳴き声、子どもの泣き声など、連続して高く鳴りひびく音を表わす語。
      1. [初出の実例]「笛ピイピイ杖もかちかち冬の月」(出典:俳諧・七番日記‐文化一三年(1816)一〇月)
    2. 食べる物に困窮して、のどの鳴る音を表わす語。
      1. [初出の実例]「笛が売れぬと往んでから咽がぴいぴい鳴るわいの」(出典:浄瑠璃・双蝶蝶曲輪日記(1749)一)
    3. 貧困のさま、金のないさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「宵越の銭をつかはず。年中ぴいぴいしてゐるのを鋪強(みえ)にして」(出典:二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉下)
    4. 下痢をするさまを表わす語。
      1. [初出の実例]「腹がヘンになり、ピーピー下痢し出した」(出典:古川ロッパ日記‐昭和一四年(1939)七月八日)
  2. [ 2 ] 〘 名詞 〙
    1. 笛。柾木の葉で作った一種の草笛など。小児の玩具。
      1. [初出の実例]「子供の持遊び、おきあがりこぼうし・振皷〈略〉ぴいぴい・風車」(出典:虎寛本狂言・太刀奪(室町末‐近世初))
    2. ( 形動 ) 金がなくて困窮していること。また、そのさま。貧乏。
      1. [初出の実例]「今俗困窮を異名して、当時ぴいぴい也など云」(出典:随筆・守貞漫稿(1837‐53)二五)
    3. ( 鳥の雛の鳴き声からいうか ) 未熟者。かけだし。若造。
      1. [初出の実例]「名高いどころかほんのぴいぴい」(出典:歌舞伎・三人吉三廓初買(1860)二幕)

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