契る(読み)チギル

デジタル大辞泉 「契る」の意味・読み・例文・類語

ちぎ・る【契る】

[動ラ五(四)]
固く約束する。「盟友を―・る」
夫婦の約束を結ぶ。「二世にせを―・る」
男女が肉体的な関係を結ぶ。「男と―・る」
[類語]約束約する取り決める申し合わせる言い合わせる誓う請け合う言い交わす契りを結ぶ契りを交わす

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「契る」の意味・読み・例文・類語

ちぎ・る【契・期】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 固く約束する。
    1. [初出の実例]「昔、ちぎられたる中なれば、見知られたらんとなむ思ふ」(出典:宇津保物語(970‐999頃)吹上下)
    2. 「死なば一所で死なんとこそ契しに」(出典:平家物語(13C前)八)
  3. 男女が将来の変わらぬ愛情を誓う。夫婦の約束をする。
    1. [初出の実例]「而るに長(え)女、所期(チキリ)し夜、族(やから)に偸(ぬす)まれぬ」(出典日本書紀(720)皇極三年正月(岩崎本平安中期訓))
  4. 男女が肉体関係を結ぶ。夫婦のまじわりをする。
    1. [初出の実例]「二度は人に契(チギ)らじと髪ををろし」(出典:太平記(14C後)一一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android