誓う(読み)チカウ

デジタル大辞泉 「誓う」の意味・読み・例文・類語

ちか・う〔ちかふ〕【誓う/盟う】

[動ワ五(ハ四)]
神仏に対してあることを固く約束する。「神かけて―・う」
他人に対して、あることの実行を固く約束する。また、自分心中で固く決意する。誓約する。「将来を―・う」「必勝を心に―・う」
仏・菩薩または神が、国土を守り、衆生を救おうと願う。
「頼もしな法の守りと―・ひてぞ我が山もとを神はしめけん」〈玉葉集・神祗〉
[可能]ちかえる
[類語]約束約する取り決める申し合わせる言い合わせる契る請け合う言い交わす契りを結ぶ契りを交わす誓約契約確約宣誓公約盟約血盟特約起請

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「誓う」の意味・読み・例文・類語

ちか・うちかふ【誓・盟】

  1. 〘 他動詞 ワ行五(ハ四) 〙
  2. 神仏に対して、ある事を固く約束する。
    1. [初出の実例]「天皇・皇祖母(すめみおやの)尊・皇太子、大槻の樹の下にして、群臣を召し集めて、盟曰(チカハ)しめたまふ」(出典:日本書紀(720)孝徳即位前(北野本訓))
    2. 「今宵より我も思はん君も思へ後忘れじとまづちかへ君」(出典:古今和歌六帖(976‐987頃)五)
  3. 神仏が国家の守護または衆生済度を誓願する。
    1. [初出の実例]「頼もしな法の守りと誓ひてぞ我が山本を神はしめけん〈良覚〉」(出典:玉葉和歌集(1312)神祇・二七七〇)
  4. 他人に対して、ある事の実行を約束する。盟約する。誓約する。契る。
    1. [初出の実例]「親などもかけてちかはせ給へ。いみじきそらごとなり。ゆめにだに見ず」(出典:枕草子(10C終)三一六)

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