取結ぶ(読み)トリムスブ

デジタル大辞泉 「取結ぶ」の意味・読み・例文・類語

とり‐むす・ぶ【取(り)結ぶ】

[動バ五(四)]
約束などをかたく結ぶ。「契約を―・ぶ」
双方の仲をとりもつ。仲立ちをする。「二人の間を―・ぶ」
へつらって人の機嫌をとる。「機嫌を―・ぶ」
[可能]とりむすべる
[類語]結ぶ結わえる縛る結うくくりつける縛り付ける縛り上げるつなぐ結い上げる結わえ付ける結わく継ぐつなぎ止めるもや結び付ける継ぎ合わせる結び合わせる接続連結約束取り決め申し合わせ契り誓い固め指切りげんまん約定約する取り決める決める申し合わせる契る誓う言い合わせる言い交わす口固め口約束誓約契約確約盟約公約内約密約成約黙約先約予約血盟売約特約協約起請リザーブ

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精選版 日本国語大辞典 「取結ぶ」の意味・読み・例文・類語

とり‐むす・ぶ【取結】

  1. 〘 他動詞 バ五(四) 〙 ( 「とり」は接頭語 )
  2. お互いに結びかためる。約束、契約、社会的関係などを結ぶ。
    1. [初出の実例]「大坂はおもふより人の心うはかぶきにして〈略〉取むすぶより無用の外聞斗をつくろひ」(出典:浮世草子・好色一代女(1686)四)
  3. 双方の仲をとりもつ。なかだちをする。
    1. [初出の実例]「取むすぶ中や連理の柳樽〈吉当〉」(出典:俳諧・桜川(1674)春一)
  4. 組織する。設立する。結成する。
    1. [初出の実例]「某当りの若い衆と寄り合うて、連歌の初心講を取結んで御ざれば」(出典:虎寛本狂言・察化(室町末‐近世初))
  5. 作る。構える。
  6. 機嫌をそこなわないようにする。さまざまな手段によって、人の機嫌がよいようにする。
    1. [初出の実例]「エエ一席相変らず有りふれたるお噂を申上げまして御機嫌を取結ぶやうな訳で御座いますが」(出典:落語・つよがり(1890)〈三代目三遊亭円遊〉)
  7. 戦いを交える。開戦する。
    1. [初出の実例]「カッセンヲ torimusubu(トリムスブ)」(出典日葡辞書(1603‐04))
  8. ある状態と結びつく。関わりをもつ。
    1. [初出の実例]「風(ふ)と病にとりむすびて食すすまず」(出典:談義本・無而七癖(1754)三)

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