山山(読み)ヤマヤマ

デジタル大辞泉の解説

やま‐やま【山山】

[名]あちらこちらの山。多くの山。「山山にこだまする」「甲斐の山山を歩く」
[副]
たくさんあるさま。山ほど。「言いたいことは山山ある」
実際はできないが、ぜひそうしたいと思うさま。「行きたいのは山山だが都合がつかない」
多く見積もってもその程度であるさま。せいぜい。「用意できるのは一日一〇〇〇個が山山だ」

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大辞林 第三版の解説

やまやま【山山】

[2]
多くの山。また、あちらこちらの山。 伊豆の- -を紅に染める
[0]
(多く「…したいのはやまやまだが」の形で)心から望み願っているが、実際にはそうできないさま。 買いたいのは-だが、我慢する 欲しいのは-だが、なにぶん高すぎる
多いさま。はなはだしいさま。たくさん。はなはだ。 -カタジケナク/ヘボン
それが限度であるさま。せいぜい。 売りさばけられるのは二〇〇台ぐらいが-だ

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

やま‐やま【山山】

[1] 〘名〙
① あちらこちらの山。諸方の山。多くの山。
※延喜式(927)祝詞「皇神等の敷き坐す山々の口より、さくなだりに下したまふ水を」
※とりかへばや(12C後)下「やまやまくにぐにたづねもとむといへど」
② (平安時代、天台・真言・修験道など、山岳仏教の宗派が、その寺院を山中に構えたところから) 山岳仏教の多くの寺々。
※とりかへばや(12C後)下「おほくの御いのり、やまやま寺々つくして、かぎりにおぼし入たるに」
③ (形動) 多いこと。たくさんあること。あるいは、程度のはなはだしいこと。この上ないこと。また、そのさま。多く、熱望するが実際にはそうできない時にいう。
※俳諧・伊勢踊(1668)一「かへすこそ名残おしさは山々田〈信章〉」
※談義本・教訓続下手談義(1753)四「いひたき事も山々なれど」
[2] 〘〙 多く見積もっても限度であるさまにいう。せいぜい。たかだか。
※最暗黒之東京(1893)〈松原岩五郎〉一〇「元の麽(ちい)さきもの納豆売、山々(ヤマヤマ)五六銭の買出しなり」

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