山山(読み)やまやま

精選版 日本国語大辞典「山山」の解説

やま‐やま【山山】

[1] 〘名〙
① あちらこちらの山。諸方の山。多くの山。
※延喜式(927)祝詞「皇神等の敷き坐す山々の口より、さくなだりに下したまふ水を」
※とりかへばや(12C後)下「やまやまくにぐにたづねもとむといへど」
② (平安時代、天台・真言・修験道など、山岳仏教の宗派が、その寺院を山中に構えたところから) 山岳仏教の多くの寺々。
※とりかへばや(12C後)下「おほくの御いのり、やまやま寺々つくして、かぎりにおぼし入たるに」
③ (形動) 多いこと。たくさんあること。あるいは、程度のはなはだしいこと。この上ないこと。また、そのさま。多く、熱望するが実際にはそうできない時にいう。
※俳諧・伊勢踊(1668)一「かへすこそ名残おしさは山々田〈信章〉」
※談義本・教訓続下手談義(1753)四「いひたき事も山々なれど」
[2] 〘〙 多く見積もっても限度であるさまにいう。せいぜい。たかだか。
※最暗黒之東京(1893)〈松原岩五郎〉一〇「元の麽(ちい)さきもの納豆売、山々(ヤマヤマ)五六銭の買出しなり」

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デジタル大辞泉「山山」の解説

やま‐やま【山山】

[名]あちらこちらの山。多くの山。「山山にこだまする」「甲斐の山山を歩く」
[副]
たくさんあるさま。山ほど。「言いたいことは山山ある」
実際はできないが、ぜひそうしたいと思うさま。「行きたいのは山山だが都合がつかない」
多く見積もってもその程度であるさま。せいぜい。「用意できるのは一日1000個が山山だ」
[類語]山岳高山小山山並み連山連峰山脈山塊山系山地・山岳地帯・名山秀峰高峰最高峰高嶺大山巨峰主峰霊山霊峰2万万ばんばん望むらくは望ましい願わしい思わしい良い好ましい好もしい申し分ない程良い好個絶好最適

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デジタル大辞泉プラス「山山」の解説

山山

松原俊太郎による戯曲。2018年6月、劇団地点により、神奈川芸術劇場にて初演。2019年、第63回岸田国士戯曲賞受賞。

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