後世(読み)ゴセ

デジタル大辞泉 「後世」の意味・読み・例文・類語

ご‐せ【後世】

仏語。
1 死後の世界。あの世。来世。後生ごしょう。のちのよ。「後世を弔う」→現世げんせ →前世ぜんせ
2 来世の安楽。「後世を願う」
[類語]煉獄・地獄・奈落・彼の世・後の世・後生・来世・冥土・冥府・冥界・幽冥・幽界・黄泉よみ・黄泉こうせん・霊界・草葉の陰・泉下

こう‐せい【後世】

1 自分たちの生きている時代のあとに来る時代。のちの世。「後世に名を残す」
2 のちの世の人。子孫。「後世に伝えたい文化遺産」
[類語]末代・後代・次代・後の世・末の世

のち‐せ【後世】

のちの世。こうせい。
「我が心、書いて―に留めたや」〈浄・今宮の心中〉

ご‐せい【後世】

⇒ごせ(後世)

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精選版 日本国語大辞典 「後世」の意味・読み・例文・類語

こう‐せい【後世】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 後にくる時代。のちの世。後代。
    1. [初出の実例]「冝下〈略〉謚号称二其国其北郡朝庭馭宇天皇一。流中伝後世上」(出典:続日本紀‐養老五年(721)一〇月丁亥)
    2. 「当道の家名を、後世にのこすべき人躰あらずとおもひけるやらん」(出典:却来華(1433))
    3. [その他の文献]〔易経‐繋辞下〕
  3. ② 後の世の人。子孫。
    1. [初出の実例]「美誉雖レ垂二後世一、佳句不レ伝二遺音一」(出典:菟玖波集(1356)序)
    2. [その他の文献]〔史記‐秦始皇本紀〕
  4. ③ 「こうせいか(後世家)」の略。
    1. [初出の実例]「古方でもなく後世(コウセイ)でもなくせう事なしの山師の玄関見脈」(出典:洒落本・不仁野夫鑑(1787)序)

ご‐せ【後世】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。
  2. ① 生まれかわった後の世。後生(ごしょう)。来世。
    1. [初出の実例]「我が子ども七人あれど、かく現世後世嬉しき目見せつるや有りつる」(出典:落窪物語(10C後)四)
    2. [その他の文献]〔色葉字類抄(1177‐81)〕〔大集経‐一六〕
  3. ② 死後の世界で幸福に暮らすこと。後世の安楽。
    1. [初出の実例]「ただ願はくは大徳後世を引導し給へ」(出典:観智院本三宝絵(984)中)
  4. ③ ⇒こうせい(後世)

後世の語誌

( 1 )類義の「後生(ごしょう)」が来世のために積む功徳の方へ意味を広げていったのに対して、「後世」は、「後世を願う」などの、極楽往生を願う場合の用法が多く、それが転じて②のように死後の安楽そのものを意味するようになった。
( 2 )漢音よみのコウセイは、「色葉字類抄」には見えないが、「文明本節用集」では「孝経」の引用部分に見え、仏教語としてのゴセとははっきり区別されていたと思われる。


ご‐せい【後世】

  1. 〘 名詞 〙 =ごせ(後世)
    1. [初出の実例]「髪を剃って文恭院様の後世(ゴセイ)を弔ふことを許された」(出典:江戸から東京へ(1922)〈矢田挿雲〉八)

のち‐せ【後世】

  1. 〘 名詞 〙 のちの世。こうせい。末代。
    1. [初出の実例]「ふでもあれかし我心かいてのちせにとどめたや」(出典:浄瑠璃・今宮心中(1711頃)下)

あと‐せ【後世】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 跡目を継ぐ人。相続人。
  3. ② 後添いの夫。後夫(ごふ)。

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普及版 字通 「後世」の読み・字形・画数・意味

【後世】こうせい

後の時代。〔易、辞伝下〕上古は居して野處す。後世の人、之れに易(か)ふるに宮室を以てし、~以て風雨を待つ。

字通「後」の項目を見る。

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