

(けい)声。〔説文〕四下に「仁なり」と訓し、字を会意とする。金文に
を恵の意に用い、のち心を加えて惠となった。
は上部を括った
(ふくろ)の形で、これを恵の意に用いるのは仮借。恵は金文に「
を惠(つつし)む」「
祀を惠(つつし)む」のように用い、それより仁恵の意に転じた。
・
(すい)など四字を収める。
・
の二字は声が異なり、惠声とすることに疑問がある。穗(穂)の初文は
(采)、〔説文〕にその重文として穗を録する。金文の字形に
の上部に三つの括り口を作るものがあり、惠は麦の穂の形を
にみたてた字であろう。
五下に「
(ふくろ)の紐なり」とあるのも、その括り口の紐であろう。〔書、顧命〕「二人雀弁し、惠を執る」の〔伝〕に「惠は三隅矛なり」とあるのは、その三
矛の形による命名であろう。
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恵・天恵・徳恵・特恵・敏恵出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...