デジタル大辞泉
「白根」の意味・読み・例文・類語
しろね【白根】
新潟県中部にあった市。蒲原穀倉地帯の中心をなす米どころ。6月の大凧合戦は有名。平成17年(2005)3月、新潟市に編入。→新潟
しろ‐ね【白根】
1 シソ科の多年草。池や沼などの水辺に生え、高さ約1メートル。地下茎は白く、茎は四角柱。夏から秋に、葉のわきに白い唇形の小花が群がって咲く。
2 ネギをいう女房詞。
しら‐ね【白根】
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しろ‐ね【白根】
- [ 1 ] 〘 名詞 〙
- ① シソ科の多年草。各地の湿地に生える。高さ約一メートル。地下茎は肥厚し白色。茎は四角柱状。葉は密に対生し、短柄があり、長さ六~一三センチメートルの広披針形で、縁に鋸歯(きょし)がある。夏、葉腋(ようえき)に長さ約五ミリメートルの白い唇形花が群がって咲く。地下茎は食用になる。漢名、地笋。あぜこし。〔本草色葉抄(1284)〕
- ② 葱(ねぎ)をいう女房詞。
- [初出の実例]「うちよりくもし、むめ、しろねまいる」(出典:御湯殿上日記‐文明一五年(1483)正月一三日)
- ③ 植物「さわひよどり(沢鵯)」の古名。〔書言字考節用集(1717)〕
- [ 2 ] 新潟県新潟市の地名。旧市名。越後平野中部、信濃川とその分流中ノ口川にはさまれ、信濃川の交通で栄えた市場町。米作・果樹栽培を主とする。六月に行なわれる年中行事の凧(たこ)合戦は有名。昭和三四年(一九五九)市制。平成一七年(二〇〇五)新潟市に編入。
しら‐ね【白根】
- 〘 名詞 〙
- ① 植物の茎や根で土中にあって白くなっている部分。白い根。
- [初出の実例]「人しれずものおもふときはなにはなるあしのしらねのしらねやはする〈紀貫之〉」(出典:古今和歌六帖(976‐987頃)六)
- ② ⇒しろね(白根)
しらね【白根・白嶺】
- 石川・岐阜両県境にある白山(はくさん)の異称。
- [初出の実例]「春なれどしらねのみ雪いやつもりとくべきほどのいつとなき哉」(出典:紫式部集(1012‐17頃))
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白根(新潟県)
しろね
新潟県の中央にあった旧市名(白根市)。現在は、新潟(にいがた)市の南部(南(みなみ)区の一部)にあたる。1955年(昭和30)白根町と新飯田(にいだ)、庄瀬(しょうぜ)、臼井(うすい)、大郷(だいごう)、鷲巻(わしまき)、根岸(ねぎし)、小林、茨曽根(いばらそね)の8村が合併、1959年市制施行。2005年(平成17)白根市は新津(にいつ)市、豊栄(とよさか)市、小須戸(こすど)町、横越(よこごし)町、亀田(かめだ)町、西川(にしかわ)町、岩室(いわむろ)村、味方(あじかた)村、潟東(かたひがし)村、月潟(つきがた)村、中之口(なかのくち)村とともに新潟市に編入。信濃(しなの)川と中ノ口川に挟まれた白根島郷(ごう)の中心都市。国道8号、460号が通じる。旧市域は信濃川三角州の東半を占める州島(すじま)地形で、近世初期までは白蓮(びゃくれん)潟をはじめとする大小の沼沢地が残った低湿地。川沿いの自然堤防上には戦国落武者の開拓による新田村が発生した。近世は新発田(しばた)藩領に属し、沼沢地の干拓が進められ、明治末期に下流の大郷川揚排水機場が完成されてから蒲原(かんばら)穀倉地帯の代表的米どころとなり、年間2万トン以上の米産をあげている。また果樹栽培が盛んで、とくに茨曽根・新飯田地区は越後(えちご)ナシ、ブドウ、モモの県下の三大産地の一つになっている。中心の白根地区は中ノ口川舟運の河岸場(かしば)町として発生し、定期市場町として栄えた。古くは鎌(かま)、仏壇、木綿縞(じま)の産地として知られ、例年6月初旬に行われる大凧合戦(おおだこがっせん)は両岸の村々の築堤争いから始まったものという。畳24枚大の大凧を両岸から揚げて絡み合わせ「ワッセ、ワッセ」と掛け声勇ましく引き合う姿は勇壮である。
[山崎久雄]
白根(山梨県)
しらね
山梨県西部、中巨摩郡(なかこまぐん)にあった旧町名(白根町(まち))。現在は南アルプス市の北東部を占める一地区。1954年(昭和29)巨摩町と百田(ひゃくた)、西野、今諏訪(いますわ)の3村が合併して成立。1959年源(みなもと)村を編入。2003年(平成15)櫛形(くしがた)、甲西(こうさい)、若草3町および八田(はった)、芦安(あしやす)2村と合併し、市制施行して南アルプス市となる。旧白根町地区は、甲府盆地の西縁、御勅使(みだい)川扇状地上に位置する。白根の名は南アルプスの名峰白根山を仰ぐ位置にあることから命名。御勅使川扇状地は扇頂部を除いて水に乏しく、農地はほとんどが畑地で、古くは綿花、葉タバコの産地、第二次世界大戦前は養蚕が主体であった。戦後は、戦前から果樹農業に力を入れていた西野地区を核として果樹農業に転じ、いまでは耕地の大部分がモモ、ブドウ、サクランボ、プラムなどの果樹園で占められている。工業は第二次世界大戦前は製糸業が盛んであったが、その後は電気機器、機械などの工場も進出し、兼業農家が多くなった。商業中心地は、タバコ作全盛時代(明治30年代)に発展した通称倉庫町(飯野(いいの))とよばれる商店街で、国道52号(旧、駿信(すんしん)往還)に沿っている。中部横断自動車道の白根インターチェンジがある。
[横田忠夫]
『『白根町誌』全2冊(1969・白根町)』
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白根[市]【しろね】
新潟県中北部の旧市。1959年市制。越後平野のほぼ中央,信濃川と分流中ノ口川の間を占め,長い間洪水に悩んできたが,1927年信濃川の大河津分水が完成して耕地整理も行われ,越後米の多産地となった。中心市街は市場町,河港町として発展,野菜,ナシなどの集散地で特産に仏壇,鎌などがある。国道8号線が通じる。300年の伝統のある6月の凧(たこ)合戦は有名。2005年3月新津市,豊栄市,中蒲原郡小須戸町,横越町,亀田町,西蒲原郡岩室村,西川町,味方村,潟東村,月潟村,中之口村と新潟市へ編入。77.06km2。4万733人(2003)。
白根[町]【しらね】
山梨県西部,中巨摩(なかこま)郡の旧町。甲府盆地西部,釜無(かまなし)川の支流御勅使(みだい)川の扇状地にある。かつてワタの栽培,養蚕が盛んであったが,明治末以降果樹栽培を導入,モモなどを多産する果樹地帯をなす。古くから行商で知られる。2003年4月,八田村,芦安村,若草町,櫛形町,甲西町と合併して南アルプス市となる。39.14km2。1万9247人(2000)。
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白根
しろね
新潟県中部,新潟市中南部の旧市域。新潟平野の中央にある。 1955年白根町と新飯田村,庄瀬村,臼井村,大郷村,鷲巻村,根岸村,小林村,茨曽根村の8村が合体。 1959年市制。 2005年新潟市に編入。 2007年政令指定都市化に伴い大部分は南区の一部となった。信濃川とその支流中ノ口川の間に位置し,近世は溝口藩のもとで市場町,中ノ口川の河港として繁栄。水稲単作地帯を背景にした商業中心地で,農産物の集散地。仏壇,鎌を特産。金属・プラスチック製品などもつくられる。6月上旬に行なわれる 300年の歴史を有する凧合戦は有名。
白根
しらね
山梨県西部,甲府盆地の西方にある地域。旧町名。 1954年巨摩町,西野村,今諏訪村,百田村が合体して成立。 1959年源村を編入。 2003年に八田村,芦安村,若草,櫛形,甲西の各町と合併して南アルプス市となった。西部は巨摩山地で,御勅使 (みだい) 川の扇状地におもな集落がある。乏水地で,古くは牧がおかれ,明治時代まではムギ,タバコ,ワタなどの栽培が行なわれていた。大正時代に養蚕の発達とともにサクランボ,温室メロンの栽培が始まり,甲府盆地西部の果樹栽培地帯の中心地域に発展。現在はサクランボ,モモ,スモモなど多角的果樹栽培地域として知られるようになった。綿繰りの伝統を生かした製糸,メリヤスの工場が立地するほか,電機機器関連の工場もある。甲州商人の発祥地。
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白根 (シロネ)
学名:Lycopus lucidus
植物。シソ科の多年草,薬用植物
白根 (シロネ)
植物。ユリ科の多年草,園芸植物,薬用植物。ネギの別称
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報