秩父[市](読み)ちちぶ

百科事典マイペディアの解説

秩父[市]【ちちぶ】

埼玉県西部の市。1950年市制。秩父盆地にある中心市街は古くから養蚕の中心地として発達。明治以降近代的な柄物の秩父銘仙の生産地として知られたが,現在は合成繊維の着尺地などにかわり,衰退している。また武甲山の石灰岩を原料とする影森地区のセメント工業,奥秩父の山地を背景とする製材工業が盛んであったが,近年電気機器工業の成長が著しい。市の製造品出荷額は990億円(2003)。秩父鉄道,西武鉄道が通じ,国道140号線が雁坂トンネルによって山梨県と結ばれている。秩父三十四所の札所,日本三大曳山の一つ秩父夜祭で有名な秩父神社があるほか,イチゴ,ブドウなどの観光農園が多く,三峰山(三峰神社)や二瀬ダム,中津渓谷などの観光資源にも恵まれる。2005年4月秩父郡吉田町,大滝村,荒川村を編入。577.83km2。6万6955人(2010)。
→関連項目青梅街道秩父夜祭

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世界大百科事典 第2版の解説

ちちぶ【秩父[市]】

埼玉県西部,秩父盆地の中心都市。1950年市制。人口6万0799(1995)1975年をピークに,近年はわずかずつ減少している。708年秩父郡から朝廷に銅が献上され,年号和銅と改元されたが,その銅の産出地は市域北部の黒谷(くろや)とする説が有力である。妙見祭(秩父夜祭)で有名な秩父神社にちなんで,鎌倉時代から大宮郷とよばれ,江戸時代には忍(おし)藩の大宮陣屋(代官所)が設けられていた。荒川の河岸段丘上に発達したセメントと織物の町で,伝統的な養蚕は衰え,近年は観光ブドウ園も見られる。

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