落差(読み)ラクサ

デジタル大辞泉 「落差」の意味・読み・例文・類語

らく‐さ【落差】

1 水が流れ落ちるときの、上下の水面の高さの差。「落差20メートルの滝」
2 物体が落下するときの高低の差。
3 二つのものの間の差。水準などの高低の差。「理想と現実との落差」
[類語]差・較差・格差・雲泥の差・違い・差異・相違・異同・誤差・小異・大差・同工異曲・大同小異・別・分かち・開き・隔たり・懸隔・溝・僅差・個人差・不一致・異質・ギャップ

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精選版 日本国語大辞典 「落差」の意味・読み・例文・類語

らく‐さ【落差】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ① 水が流れ落ちる上・下の水面の差。特に有効落差に対して自然落差・総落差ということもある。ヘッド。
    1. [初出の実例]「高さ百五十メートルのダムでせきとめて、三億三千万立方メートルの水をため、百三十三メートルの落差をつくり」(出典:日本拝見‐佐久間ダム(1955)〈大宅壮一〉)
  3. ② 物体が落下する時の、落下開始点から着地点までの高低の差。〔英和和英地学字彙(1914)〕
  4. ③ 転じて、二つのものの間の水準・価値などの高低の差。
    1. [初出の実例]「彼の青年期の苦しみは、〈略〉ありたいと思う自己と現実の自己との落差の意識であったのは」(出典:志賀直哉論(1953)〈中村光夫〉祖父直道)

おとし‐ざし【落差】

  1. 落し差し〈岩木絵づくし〉
    落し差し〈岩木絵づくし〉
  2. 〘 名詞 〙 刀の末端(鐺(こじり))を下げて刀を差すこと。こじりさがり。
    1. [初出の実例]「ぱっぱの大小おとしざし、虚無僧(こもぞう)あみ笠ふかく、太緒(ふとを)の雪駄(せった)位勝(いかつ)げにはきなして」(出典:浮世草子・好色一代男(1682)四)

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最新 地学事典 「落差」の解説

らくさ
落差

throw

1)実移動(断層面に沿って地層がずれた距離)の鉛直成分,すなわち鉛直移動と同義。2)傾斜隔離の垂直成分,すなわち断層面に直交する鉛直断面で測った鉛直隔離と同義。野外調査においては2)の意味で使われることが多い。1),2)の場合とも,正断層に対しては下り落差(down-throw)または単に落差,逆断層に対しては上り落差(up-throw)を使う。

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参照項目:隔離

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「落差」の意味・わかりやすい解説

落差
らくさ
throw

断層によって生じた垂直方向のずれ。断層によって生じたその両側の地層のずれは種々の方向をとるが,垂直変位量でずれの量を表わしたものを落差という。落差を求めるには,同一地層の断層面の両側におけるそれぞれの位置を調べ,その間の垂直距離をはかる。小さな断層では落差は数 cm~数m程度であるが,落差数 kmに及ぶ大きな断層もある。

落差
らくさ
head drop

重力のもとで運動する流体の2点間の高さ,すなわち位置水頭の差をいう。流体のもつ位置エネルギーに相当し,水力発電では流体の落下により,この位置エネルギーが運動エネルギーに変ることを利用する。逆に揚水ポンプでは落差に相当する運動エネルギーを流体に与えなければならない。実際の応用では単に高さだけでなく,流体を導く管の抵抗などを考慮した実効落差を用いる。

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世界大百科事典(旧版)内の落差の言及

【断層】より

…断層面をはさんで隣りあっていた2点間の断層運動後の距離を実移動といい,実移動の走向方向の成分を走向移動,傾斜方向の成分を傾斜移動という。また実移動の鉛直成分を落差という(図1)。 断層面に沿って周囲の岩石が破砕されている場合,その部分を断層破砕帯または単に破砕帯と呼ぶ。…

※「落差」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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