違い(読み)チガイ

デジタル大辞泉 「違い」の意味・読み・例文・類語

ちがい〔ちがひ〕【違い】

違うこと。異なること。「趣味違い」「実力違い」「三つ違いの姉」
誤ること。まちがい。「文字の違いを正す」
[下接語]板違い従兄弟いとこ違い入れ違い色違い打ち違い・大違い・御門おかど違い思い違い思惑違い掛け違いかど違い考え違い勘違い気違い食い違い・計算違い・けた違い見当違い心得違いさく違い筋違い擦れ違い互い違い種違い段違い手違い畑違い場違い腹違い引き違い一足違い・人違いっ違い間違い見込み違い眼鏡違い目利き違い目違い行き違い了見違い
[類語]差異相違異同誤差小異大差同工異曲大同小異分かち格差落差開き隔たり懸隔僅差個人差不一致異質ギャップ

たがい〔たがひ〕【違い】

ちがっていること。合っていないこと。相違。「評判違いはない」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「違い」の意味・読み・例文・類語

ちがいちがひ【違・交】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「ちがう(違)」の連用形の名詞化 ) ちがうこと。また、その度合。たがい。
  2. 交差すること。ちがえ。
    1. [初出の実例]「何とぞ無事に取寄て、互ちんちんちがひの手枕に、裟婆と冥途の寐物語」(出典:談義本・根無草(1763‐69)前)
  3. 比較してみてのへだたり。相違。差。
    1. (イ) 二つ以上のものについて、互いのへだたり。また、その度合。ひらき。
      1. [初出の実例]「おそろしき心とおもしろきとは、黒白のちがひ也」(出典:風姿花伝(1400‐02頃)二)
      2. 「三つ違ひの十九だ」(出典:一兵卒の銃殺(1917)〈田山花袋〉六)
    2. (ロ) 他のことや一般に比較してのへだたり。かけはなれた特徴、特色など。
      1. [初出の実例]「差(チガ)ひのあるのは服飾(みなり)」(出典浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一)
  4. 理解や判断、行動などの誤り。まちがい。ちがえ。
    1. (イ) 正しくないこと。考えちがいなど。
      1. [初出の実例]「素盞に滄海をゆづると云がちがいぞ」(出典:日本書紀兼倶抄(1481)下)
    2. (ロ) 見込みがはずれること。予想に反すること。
      1. [初出の実例]「夜に入ると荒れ出して不知火が燃ゆるゆゑ、雑魚一尾かかりはせず、漁夫仲間は大きな違(チガ)ひ」(出典:歌舞伎白縫譚(1853)七幕)
    3. (ハ) 考えや行動を誤ること。失敗。しくじり。
      1. [初出の実例]「元春・隆景ちかひの事候共、隆元ひとへにひとへに以親気毎度かんにんあるへく候」(出典:毛利家文書‐(弘治三年)(1557)一一月二五日・毛利元就書状)
  5. すれ違いざまに人の懐中物をすり取ることをいう、すり仲間の隠語。〔江戸繁昌記(1832‐36)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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