見合う(読み)ミアウ

デジタル大辞泉 「見合う」の意味・読み・例文・類語

み‐あ・う〔‐あふ〕【見合う】

[動ワ五(ハ四)]
互いに相手を見る。顔を見交わす。「二人はじっと―・った」
つりあう。対応する。「仕事に―・った給料
皆で見る。大勢で見物する。
「市をなして行きもやらで―・ひたり」〈宇治拾遺・一〉
出くわす。その場に居合わせる。
「はからざるに僧正に―・ひ奉りにけり」〈著聞集・二〉
[類語](1見合わせる見交わす/(2釣り合う似合うそぐう即する相応対応相当応分分相応適当適切適正適確至当妥当穏当好適適合合致即応正当順当ぴったりそれなりころ合い程合い手頃てごろ適う適する合う沿う当てはまる当を得る値する兼ね合い均衡平衡バランスマッチ等しい符合一致吻合整合暗合該当適応順応照応同質同列同等等質もってこい便宜好都合便利利便タイムリー有り難いうれしいおんの字重宝ちょうほう有用有益簡便軽便至便程よい絶好願ったり叶ったり願ってもない渡りに船格好あつらえ向き打って付け好個適える向く似つかわしいふさわしいしっくり同調するフィットするしか肌が合う適格適材与し易いしかるべき究竟くっきょう合い口合目的文句無しリーズナブル好条件匹敵言い得て妙あたかもよし三拍子そろ似合わしいジャストミート思いがけない馬が合う息が合うどんぴしゃり所を得る最適つぼにはまる水を得たうおのよう結構尽くめ

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精選版 日本国語大辞典 「見合う」の意味・読み・例文・類語

み‐あ・う‥あふ【見合】

  1. ( 「みやう」とも )
  2. [ 1 ] 〘 他動詞 ワ行五(ハ四) 〙
    1. 相手と視線を合わせる。互いに相手の目・顔を見る。見かわす。相見る。
      1. [初出の実例]「いとつつましうて、うつぶしつつみあひたり」(出典:落窪物語(10C後)三)
    2. その場にいあわせて見る。見つける。発見する。
      1. [初出の実例]「自然(おのづか)ら人有て生命を害せむを見合はば、必ず可助救き事也となむ語り伝へたるとや」(出典今昔物語集(1120頃か)九)
      2. 「ヒトノ ヌスミ スルヲ miyǒta(ミヤウタ)」(出典:日葡辞書(1603‐04))
    3. 皆で見る。大勢で見物する。
      1. [初出の実例]「僧ぞくのみあひたるほど、いみじくやむごとなし」(出典:古本説話集(1130頃か)五二)
      2. 「その時浜に人のおほく集りて物を見会(みアイ)たるを」(出典:発心集(1216頃か)三)
    4. 見くらべる。他と見あわせる。
      1. [初出の実例]「自由御普請と付届にき、町並と見合ば三尺ばかりたて出すにまきれなし」(出典:浮世草子・本朝桜陰比事(1689)二)
  3. [ 2 ] 〘 自動詞 ワ行五(ハ四) 〙
    1. 偶然出くわす。出会う。相会する。
      1. [初出の実例]「三位のはだかでたたれたるに見あふて、『あなあさまし』とてはしりより」(出典:平家物語(13C前)八)
    2. 男女が見合をする。
      1. [初出の実例]「後生ねがひのふりをして見合ふ也」(出典:雑俳・柳多留‐一六(1781))
    3. つり合う。両方がうまく対応する。
      1. [初出の実例]「スクリーンがそれに見合うだけの大きさを必要としたからだ」(出典:頑な今日(1963)〈島尾敏雄〉)

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