鷲神社(読み)おおとりじんじゃ

日本大百科全書(ニッポニカ)「鷲神社」の解説

鷲神社
おおとりじんじゃ

東京都台東(たいとう)区千束(せんぞく)町に鎮座。一般に「おとりさま」とよばれる。天日鷲命(あめのひわしのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと)を祀(まつ)る。創建年代不詳。社伝では景行(けいこう)天皇のとき、当地で日本武尊が天日鷲命を祀られたことに由来すると伝える。近世、日蓮(にちれん)宗の長国寺のなかにあったが、1868年(明治1)の神仏分離で独立。その例祭の11月の(とり)の日は、酉(とり)の市(いち)として大阪の十日戎(とおかえびす)に対比すべき祭りで、当夜は縁起物熊手を売る店が境内に立ち並び、参詣(さんけい)者でにぎわうが、商家ことに料理飲食業者の信仰を集めている。

[鎌田純一]

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精選版 日本国語大辞典「鷲神社」の解説

おおとり‐じんじゃ おほとり‥【鷲神社】

東京都台東区千束にある神社。旧村社。祭神、天之日鷲命(あめのひわしのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと)。日本武尊が戦勝を祈願したと伝え、武運開運、商売繁栄の神として信仰を集めている。一一月の酉(とり)の市は江戸時代から年中行事となり、縁起物の熊手が売られる。浅草お酉さま。

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世界大百科事典内の鷲神社の言及

【酉の市】より

…11月酉の日の鷲(おおとり)(大鳥)神社の祭礼に立つ市。この祭りを〈酉のまち〉〈おとりさま〉などともいう。…

【ワシ(鷲)】より

…岩上や老樹のこずえに巣を営んで子を育て定着するので,地名にもしばしば名づけられる。また,巨大で強力なところから霊鳥として尊ばれ,関東の鷲(おおとり)神社,大鳥(おおとり)神社などはこれを神に祭ったものであろう。古くはワシが天から子どもたちを連れてきたという信仰もあり得たかと考えられる説話がある。…

※「鷲神社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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