少年(読み)ショウネン

デジタル大辞泉 「少年」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ねん〔セウ‐〕【少年】

年が若い人。特に、年少の男子。ふつう、7、8歳くらいから15、16歳くらいまでをいう。「少年の心」「少年時代」
少年法などでは満20歳に満たない者。児童福祉法では小学校就学から満18歳に達するまでの者。いずれも男子と女子を含んでいう。→特定少年
[補説]書名別項。→少年
[類語](1男の子童子どうじ少童しょうどう小僧小童こわっぱ坊や男子男児ボーイ/(2未成年・年少者・若輩若造青二才子供ティーンエージャーティーンローティーンハイティーン思春期十代

しょうねん【少年】[書名]

金子兜太の第1句集。昭和30年(1955)刊。昭和31年(1956)の現代俳句協会賞を受賞

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「少年」の意味・読み・例文・類語

しょう‐ねんセウ‥【少年】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 年の少ないこと。また、その頃。少年時代。また、その人。年の若い者。若者若人。男女ともにいうが、現在ではふつう、小学、中学ごろの男子にいう。
    1. [初出の実例]「風光売眼応限、誇得遊春諸少年」(出典田氏家集(892頃)上・題橘才子所居池亭)
    2. 「男女の少年は今、小学校を指して急ぐのであった」(出典:破戒(1906)〈島崎藤村〉二一)
    3. [その他の文献]〔史記‐淮陰侯伝〕
  3. 少年法で二〇歳に満たない者。また、児童福祉法では小学生から満一八歳に達するまでの者をいう。いずれも男女を含む。
  4. 男色の相手とする年少の男子。若衆。
    1. [初出の実例]「少年の矢数問寄る念者ぶり」(出典:俳諧・新花摘(1784))
  5. 子分
    1. [初出の実例]「『お前たれの少年(セウネン)だ』と、ゆすられないとも限らないのだ」(出典:浅草紅団(1929‐30)〈川端康成一六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「少年」の読み・字形・画数・意味

【少年】しよう(せう)ねん

若者。〔韓非子、内説上〕の少年、相ひゐて盜を爲し、澤(くわんたく)に處(を)り、將(まさ)にに以てひと爲らんとす。

字通「少」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

デジタル大辞泉プラス 「少年」の解説

少年〔映画〕

1969年公開の日本映画監督大島渚脚本田村孟、撮影:吉岡康弘、仙元誠三。出演:渡辺文雄、小山明子、阿部哲夫、木下剛志ほか。第24回毎日映画コンクール脚本賞、女優助演賞(小山明子)受賞。

少年〔曲名〕

日本のポピュラー音楽。歌はシンガーソングライターで俳優の福山雅治。2010年発売。東芝液晶テレビ「REGZA」のCMソング

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

世界大百科事典(旧版)内の少年の言及

【子ども(子供)】より

…子どもという言葉と概念について考えようとする際に,まず注目されるのは,その意味の多様性であろう。現在最も一般的なのは,おとな(成人)の対概念としての子どもであり,この場合は,個体としての生命の発生から成人するまでのあらゆる段階にあるもの,すなわち,胎児,乳幼児,児童,少年少女などを総称する。次いで親の対概念としてのそれは,年齢や生物的・社会的成熟度とは無関係に,先行世代の個体によって生み出されたもの,もしくはそれと同等の役割をとる者の総称である。…

【少年法】より

…少年の健全な育成を期し,非行のある少年に対して性格の矯正および環境の調整に関する保護処分を行うための〈少年審判〉の手続を定めるとともに,少年の刑事事件および少年の福祉を害する成人の刑事事件について特別の措置を講ずることを目的とした法律(1948公布)。このうち,少年および成人の刑事事件に関する規定は,刑法・刑事訴訟法を補充,修正するためのものにとどまり,少年法の中核をなしているのは,少年審判すなわち少年の保護事件に関する定めである(その手続の概要は〈少年審判〉の項参照)。…

【同性愛】より

… いわば〈自発的な同性愛〉とは区別される〈制度化された同性愛〉がみられる社会も少なくない。これは同性愛行為を文化の制度に組み込んだもので,最も一般的な例は,特定の〈女性扮装者〉や少年が公認された手続によって他の普通の男の〈妻〉となるというものである。北米インディアンのいくつかの社会では,一部の男子が夢の予兆や手芸道具への好みなどにより幼いころから女性の役割を担うように育てられる。…

【年齢集団】より

…さらに男子では未婚の青年と既婚の中・老年世代との間に,婚姻規制をめぐって対立があることが,年齢集団形成の基盤にあるとも考えた。いずれにしろ一般に年齢集団では少年(成年式以前),青年(成年式にひきつづく未婚),中年(既婚),老年(長老)という数個の年齢ないし世代別の階梯が男子においてみられる。そして青年=軍事,中年=政治,長老=祭儀というように,部族社会の重要な諸機能がそれぞれの階梯によって集団的に分担される。…

【童】より

…なぜならば,成人女性は謙遜して自分をさすのに〈わらわ〉の語をもちいたし,また,年齢的にはけっして児童ではないにもかかわらず,髪風もふくめて姿形が〈童形(どうぎよう)〉(後述)であるものを童・童子などと呼んだ。ちなみに,現行の法律,児童福祉法では満18歳未満のものを児童とし,乳児・幼児・少年に区分している。また,労働基準法では,特例を除き満15歳未満の児童を労働者として使用することを禁止している。…

※「少年」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android