海嘯(読み)カイショウ

デジタル大辞泉 「海嘯」の意味・読み・例文・類語

かい‐しょう〔‐セウ〕【海×嘯】

海鳴り
満潮の際、河口に入る潮波前面が垂直の高い壁状になり、砕けながら川上に進む現象。河口が三角形状の川にみられ、中国銭塘江せんとうこうブラジルアマゾン川などに起こるものが有名。ボア潮津波しおつなみ
[類語]波浪さざ波白波逆波津波土用波うねり小波大波高波荒波波濤怒濤激浪男波女波余波徒波あだなみ逆浪げきろう横波夕波波頭なみがしら波頭はとう波の花波間

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精選版 日本国語大辞典 「海嘯」の意味・読み・例文・類語

かい‐しょう‥セウ【海嘯】

  1. 〘 名詞 〙 海鳴りを伴いながら海岸に波が押し寄せて来る現象。特に満潮の際、三角形状になっている河口などで、暴風海底火山活動のために上昇した海水の前面が垂直な壁状となり砕けながら進入する現象。潮(しお)津波。ボア。
    1. [初出の実例]「全く世に流弊を醸(かも)す有害危険のものたること、恰(あた)かも地震海嘯(カイセウ)の世に害ありて益なしが如し」(出典:馬骨人言を難ず(1901)〈登張竹風〉)
    2. [その他の文献]〔楊慎‐古今諺〕

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最新 地学事典 「海嘯」の解説

かいしょう
海嘯

tidal bore

河口などに入る潮波が垂直壁となって川を逆流する現象。潮津波しおつなみとも呼ばれる。昭和初期までは,地震による津波も海嘯と呼ばれていた。前面の波形が切り立ち段波だんぱと呼ばれる形状になり先端が砕波しながら進行していく。発生する代表的な河川としてはブラジルのアマゾン川(発生する海嘯はポロロッカと呼ばれる),パキスタンインダス川中華人民共和国銭塘江,イギリスのセヴァーン川などが挙げられる。

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百科事典マイペディア 「海嘯」の意味・わかりやすい解説

海嘯【かいしょう】

暴潮(漲)湍(たん),川津波とも。遠浅の海岸,特に三角形の河口部で,波長の長い潮汐(ちょうせき)の波が河床との摩擦や川の断面積の減少などのため潮差を著しく増大,前面が直立した水壁となり音を立てて上流へ押し寄せる現象。中国の銭塘江が世界最大,アマゾン川,セーヌ川ガンジス川なども有名。
→関連項目銭塘江

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世界大百科事典(旧版)内の海嘯の言及

【津波】より

…本来は,平常は波静かな“津”(港)に突然おそろしい災害をもたらす“波”という意味。古くは海嘯(かいしよう)という言葉もつかわれた。現在ではtsunamiは国際語になっている。…

※「海嘯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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