縦横無尽(読み)ジュウオウムジン

デジタル大辞泉 「縦横無尽」の意味・読み・例文・類語

じゅうおう‐むじん〔ジユウワウ‐〕【縦横無尽】

[名・形動]どの方面にも限りがないこと。物事を思う存分にすること。また、そのさま。「縦横無尽な(の)活躍ぶり」
[類語]縦横自由存分ぞんぶん不羈ふき勝手気まま心任せわがまま好き自分勝手手前勝手身勝手得手勝手好き勝手気随気任せほしいまま奔放自由自在意のまま思いのまま思い通り自在随意任意ランダム無作為恣意フリーフリーダムリバティー

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精選版 日本国語大辞典 「縦横無尽」の意味・読み・例文・類語

じゅうおう‐むじんジュウワウ‥【縦横無尽】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 四方八方へ限りがないこと。自由自在であること。思う存分であること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「義貞・義助の兵、縦横無尽(ジウワウムジン)に懸け立つる」(出典太平記(14C後)一〇)

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四字熟語を知る辞典 「縦横無尽」の解説

縦横無尽

自由自在で極まりのない様子、思う存分であること。

[活用] ―な。

[使用例] 鷗外はこの啓蒙指導のために、「しがらみ草紙」を本陣として、縦横無尽論戦と、流麗なる幾多の翻訳をなしとげた[唐木順三森鷗外|1933]

[使用例] ススキのしたには鋳鉄、銑鉄、銅、アルミ、鉛、砲金などの鉱脈がてんでんばらばら縦横無尽に走っていると考えるべきである[開高健*日本三文オペラ|1959]

[解説] 「縦横」は思いのままであること。「無尽」は尽きることなしという意味。

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